(アニメ感想) うたわれるもの 第24話 「滅びゆくもの」

うたわれるもの 第三巻




新しき賢大僧正となったウルトリィの号令により、各地の勢力は力を結集しクンネカムンに攻め入ります。その勢いの前にやがては劣勢へと追い込まれるクンネカムン。しかし、城下へと達したハクオロ達は謎の仮面兵の襲撃に遭います。まるで、生気を感じないその者達に不吉な予感を感じる一行。その時、ハクオロ、ゲンジマル、エルルゥが何者かによってクーヤの前に転送されるのでした・・・。久しぶりの再会・・・しかしクーヤ自身は、以前とは変わらず邪気のなさそうな、あどけない笑みをハクオロ達に向けます。ここまで多くの戦いの非情、悲惨さを目の当たりにしてきたのでしょうが、まだその純粋さが失われていないことに、ある種の安堵を覚えつつも、やはりクーヤは危うい存在だなと改めて実感させられました。その融通の利かない純粋さは凶器。彼女の言う、「支配されるか支配するかしか道はない」と言うその極端な発想も「全土平定に乗り出し、我がクンネカムンの下、部族の隔たりなく・・・」と言う机上論的なその思想も、何れはその先に見える破綻が、ハクオロをとてつもなく不安にさせるのでしょう。

それでも戦い、つけなければならない決着・・・。アブ・カムゥに乗り込んだクーヤは、猛然とハクオロに襲い掛かります。ここで、悲劇的な結末が予想される展開でしたが、ゲンジマルの機転によりクーヤの命が救われたことには、心からの安堵感を覚えました。宗教の違いはありますが、クンネカムンの民との共存も、ハクオロならばうまい解決法を考えるに違いありません。これにより、全てがうまく治まったかに見えました、しかし・・・。

そして、ハクオロたちの前に姿を現したディー。「古い知り合い・・・」とウルトリィは言います。数年前に旅に出かけたきり、行方不明となったオンカネヤムカイの哲学者である彼。が、以前とはもう別人のようです。

ディーはゲンジマルに問います、「汝、我が契約破棄するつもりか?」と。それに、破棄の意志があることを伝えるゲンジマル。と、その時、アブ・カムゥに搭乗したヒエンとハウエンクアが姿を見せます。しかし、いつもとは様子の違う二人・・・そう、今の彼らには、もはやクーヤの声は届きません。ディーと契約し、魂すら売った彼らは、主君にあだなす存在となっていたのです。この緊急事態に、体が反応するハクオロ。そんな彼を見かねて、ウルトリィは、「皆を転送させるから思い存分力を解放してください」と告げるのでした・・・。

ハクオロの2度目の変身。やはり、とんでもない強さです。ディーはそれでも余裕の表情を崩しませんが、これも全て彼の目論見どおりと言うことなのでしょう。しかし、ハウエンクアのアブ・カムゥに馬乗りになって、激しくいたぶる姿にはエヴァの暴走を思い出しましたが、この姿になるとハクオロもまた我を見失うようです。

ヒエン、ハウエンクアを殺し、冷静さを取り戻したハクオロの前に現われたのはカミュでした。長らく放置気味となっていた設定、カミュが他の一族とは異なる黒い翼を持つものであると言うこと。この謎が今明かされることとなります。ディーの呼びかけにより、もう一つの人格がカミュの中より登場。ディーは彼女をムツミと呼び、彼女はディーをと呼びます。そして、デイーの命に従いムツミはハクオロを攻撃するのでした・・・。

それにしても、ゲンジマルがウルトリィの転送を拒否したのはいただけません。いや、「クーヤまで残すなよ!」と思わず叫んでしまいましたよ。そんなゲンジマルにデイーは問いかけます。「汝はクンネカムンに我が与えた機を無にするのか?」と。これは、アブ・ウムゥを与える代わりに、ディーの眷属となった契約のことを指して言っています。かつて、その場にゲンジマルは立ち会っていたのです。しかし、ゲンジマルはそれに「それは先王との契約。クーヤ様には関係ありませぬ」と答えます。だが、幾年経とうとも契約は変えられない・・・と言うディーの冷たい返事。それを聞いたゲンジマルは覚悟を決め、その刃をディーへと向けるのでした・・・。

原作は随分前にプレイしたので、多くのことを忘れてしまっているのですが、この辺りかなり複雑になっています。ゲンジマルの言葉から、ディー(正確には中の人)と彼は契約を結んでいることが分かります。ゲンジマルのその超人的な力は、その契約によって手に入れたものでしょう。さらに、クンネカムンの前皇もディーと契約を結んでいます。それによってアブ・カムゥを手に入れました。ところで、ディーは行方不明になる前と別人格であることから、何者かが彼にとりついていると言うことが分かります。つまり、これは肉体を持たず、こうして人に憑依していく存在であることを意味しています。と言うことはゲンジマルと前皇と契約した時は、今とは別の姿であると言うことなのでしょう。

ゲンジマルの死によって、命を救われることとなったクーヤ。ただ、「その代償として大切なものを失う」と言うムツミの言葉。これは、心と記憶を失うってことでしょうか?ハクオロに抱かれ、すでに正気を失ってしまった彼女を見た時には愕然としました。ただ、命を救われたことだけは唯一の救い・・・。生きていればこそ・・・今はその言葉を信じたいです。

さて、最後にムツミが残した言葉「どうして私を選んでくれなかったの?」これはハクオロの正体、そして二人の関係を読み解く意味でも重要な言葉です。しかし、今回は衝撃的な光景が、次々と繰り広げられ原作をプレイしていない方は混乱もたらしたのではないでしょうか?ここから、さらなる多くの事実が明らかとなっていきます。しかし、これがうたわれの世界であり、この物語の真の魅力であると思います。これより最終話まで、目が離せませんね。

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