(アニメ感想) 地獄少女 二籠 第7話 「絆」

地獄少女 2007年カレンダー




息子を事故で亡くした母、和子。しかし、息子が死んだのは道路の整備を怠った行政に責任があると思いこんだ和子は、やがて告発の運動に没頭していきます。そんな恵美を気遣う恵美でしたが・・・。今回も前回同様、変則パターン。アイに復讐を依頼した本人は死に、その妹へと人形が引き継がれると言う今までにないお話し。ちなみに、ラストになるまで兄が復讐したかった相手は明かされません。

息子を事故により亡くした家族。母親は、魔のカーブと言われ過去に交通事故が頻発していた道路を放置していたのには、行政の責任があると追求を始めます。愛する息子を亡くした母親の、悲壮感溢れる戦いと言うのが最初の印象。しかしストーリーが進行していくと次第に、この家族の、とりわけ母親の行動に違和感を覚えていくことになります・・・。

今回、意外だったのは、兄の人形が妹へと引き継がれたこと。ただ、本来ならば依頼者が死んだ時点で人形も消滅するはずであるのに、そうはならず残り、そして妹はこれを受け取ってしまうと言う展開。実は、ここに大きなヒントがあったわけですが・・・。まあ、それはそれとして、もう一つ興味深かったのは、アイ自らが人形の引継ぎを恵美へと提案したこと。言わば、これは復讐の押し付けではないでしょうか?地獄通信にもアクセスしていないと言うのに・・・もちろんこれは、異例中の異例。まさに、悪魔の誘惑がそこにあったわけです・・・。

結果的に母親にとっては、息子が地蔵でも何でも良かったと言うこと。息子は母の所有物と化していたのです。父親にしたって、息子には無関心。実際、母親が行政との戦いを続けている間も、積極的には関わろうとしていませんでした。まるで他人事のように振舞っていたのですから。結局、ここの家族関係は息子が死ぬ前から、とっくに破綻していたのです。それぞれが、自分勝手に生きていたのですから、絆も何もあったものではないでしょう。冒頭、息子が死んだ原因を「あなたのせいだと」夫をなじる妻に、「いや、お前が」とまた妻に責任転嫁をする夫すると言うその光景からも、それは明らかです。

また、息子は息子で身勝手です。自分を縛ろうとする母親を恨み、消えてしまえばいいと思い込むようになるのですから・・・。そしてその挙句が、地獄通信へのアクセス。幾ら、疎ましい存在だからと言って、実の母を消そうとするでしょうか?全くもって身勝手な発想がそこにあるわけです。極めつけは、妹の恵美。幾ら尽くしても自分を見てくれない母親を亡き者にするため、ついに人形の糸を引いてしまい須ます・・・。そして自分の妄想が作り出した、都合のいい家族の幻影のの中に逃避してしまうと言うラスト。彼女の行動も、地蔵を息子だと言い張って、愛しそうになでる母親と同レベルであると言っていいでしょう。結局は、家族であっても互いを思い、支え、助け合うと言う関係を持たずに、自身の殻に閉じこもり形だけの家族を装っていた、そのなれの果てがこの結果となったわけです。

こういった家庭内の空洞化を描くことは、問題提起としてはなかなかに興味深かったと思います。今のご時世を反映してのことでしょう。ただ残念な事に肝心のシナリオにあまり面白味を感じませんでした。そもそも、幾らウザいからって実の母親を地獄に送ろうとするでしょうか?リアルティの欠如は、社会派アニメであるこの作品にとっては致命的だと思うのですが・・・どうでしょう?

また、最後のどうしようもない、救われなさはこの作品らしいと言えばそうなのですが、どうしてもオチが弱いと言う印象を受けました。しかし、テーマとしては興味深かった、そう言ったお話しです。というわけで次回にも期待しています。


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公式アニメガイド地獄少女地獄絵巻 第2巻 (2)


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