(アニメ感想) Kanon 第15話 「かくれんぼの小奏鳴曲 ~sonatine~」

Megami MAGAZINE (メガミマガジン) 2007年 02月号 [雑誌]




魔物により傷つけられた佐祐理。祐一と舞はこれ以上大切な者を傷つけられないため、魔物と最後の戦いを挑むことを決意する。夜の校舎・・・不気味な静寂の時・・・そして、魔物が現われた・・・。舞が魔物より傷つけられた痣を見てゾッとしました。まるで、癌のように体を侵食していくそれは、舞の動きを縛ります。「祐一・・・私を助けて」、初めて舞が祐一を頼った瞬間でした。祐一がいれば、囮になると言うのは、もちろん詭弁でしょう。彼が側にいれば、大きな力となると舞は思いこんでいるのです。祐一に寄りかかり安心しきった表情は、舞が初めて見せる無防備な表情・・・可愛いですね。

月を背に、彼女は校舎より飛び現われた!打ち砕かれた魔物・・・そして彼女は微笑みながら倒れこむのだった・・・。

魔物を打ち倒し、これで舞は普通の女の子へと戻るはずでした。しかし、祐一が教室に戻ると舞の姿はそこになく、さらに祐一に一体の魔物が襲い掛かります。これよりは舞の過去の回想・・・。

病弱の母を自身の不思議な力によって治癒したことで、世間から注目される舞。しかし、周囲は舞の能力に理解を示しませんでした。心のない誹謗中傷の数々・・・現在の舞と状況は同じですね。こうして、舞は彼女を知る者の少ない地へと引っ越したのです。そして祐一との出会い・・・。

ただ、救いとなるはずの祐一対して、相変わらず好感が持てないのが残念です。幼き当時から、バニー萌え(お前はポニテ萌えじゃなかったのかよ(違うか))と言うのもいただけません(苦笑)。まあそれは良しとして、彼の、女と見るやすぐナンパと言う性格が幸いし、舞のように幸薄な少女であっても等しく愛せるのは、確かに救いと言えるかもしれませんね。

自らの弱さを補うための剣。そして、魔物もそんな弱い舞の心が産み出したものであったのです。あの時、祐一を失ったその悲しみから・・・いつ終わるとも知れない戦いを続けてきた・・・本当は祐一と再会した瞬間に、それは決着のついたことであったのかもしれない。しかし、舞自身がそれを許さなかった。まるで何かを拒むように魔物を放出し続け、そしてそれを倒すと言う、自傷行為を続けてきたのです。あの魔物は祐一の罪・・・そして、自分を偽り続けた舞自身の罪でもあるのかもしれませんね。

今ならば、祐一の「佐祐理さんも俺もお前が大好きなんだぞ」と言うセリフを受け入れられます。そして、この言葉が舞にとってどれだけの救いとなったかも、理解することが出来るのです。

しかし、あれは唐突でした。なぜ、舞はためらうことなく自身を刺したのか?祐一と言う救いが目の前にあるにも関わらずです。もしかすると、自分の前からまた祐一が去ってしまうことを恐れたからかもしれません。優しさに抱かれている、この瞬間そのままで、死にたいと彼女は考えたのではないでしょうか?

自身の心に苦しめられ続けた舞、しかしながら最後はその心によって救われることとなったのも事実。彼女の中に確かに存在した「希望」。そう、全ての答えは自分の中に・・・。

素晴らしかったです。真琴シナリオでこれでもかと言わんばかりに感動をもらい、これ以上はないと思っていましたが・・・舞でまた泣かされることになるとは(汗)。文字通り全ては、舞自身の問題ではあったわけですが、祐一と言う救いが入り込むことによって自身との対峙、そしてそれを乗り越えると言う導きが示されたのは、なかなかに深いなあと思いました。

舞は、ごく平凡な女の子です。いや、普通の人よりもさらに繊細なのかもしれません。刀と言う鋭すぎる武器をいつも携帯しているため、それが他人には伝わらないわけですが・・・。実は、佐祐理さんはそんな彼女の弱さに気づいてました。だからこそ、彼女はお姉さんのように舞を守りたいと思っていたのです。そんな佐祐理が舞にとって、かけがえのない者であることを、気づかせてくれたのは祐一。取りあえず、今回は祐一にグッジョブと言っておきましょう。さて、次回からは栞メインですか。いやあ、これからも期待しています。

Kanon 1


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