(アニメ感想) 地獄少女 二籠 第15話 「この国のために」

地獄少女 二籠 箱ノ一




大泉政権打倒を掲げ、選挙運動に没頭する菅野親子。しかし、その影には家を支えるため、働き続ける母親の姿があった・・・。「政治が悪いから、何もかもうまくいかない」、「国のためにけ」・・・。大きな理想を掲げそれに携わることで、まるで自分も大きくなったような気分になる。しかし、最も大切な足元を固めようともせず、そして家庭を顧みようともしない・・・これも一つの現実逃避と言えるでしょう。

体制を批判することで支援者との一体感を持ち、まるでそれが真の正義であるかのように錯覚する。また、自分達は大きな戦いをしているからと話し、自分の抱える当面の問題から目を背けてしまう・・・。しかし、本当の勇者は、小さな戦いを続けている支えし者なのだと言うことに、気づかない父と娘に苛立ちを覚えました。

まあ、結局は菅野親子の支持していた候補者も手段を選ばない、最低の男なのだから救えない話です。その本性を目の当たりにしながらも、共謀して悪巧みをする父親はさらに救えません。ただ、自分の娘を襲わせると言うのは、あまりにもやり過ぎです。百合子の怒りを引き出すためには、必要だったシーンなのかもしれませんが、正直これでリアルティがなくなってしまった・・・。

おまけに、百合子が潜在的に抱いていた内なる憎しみの対象・・・その気づきを与えた輪入道には、正直「何を考えてるんだ」と言いたくなります。彼女の怒りに同調したくなる気持ちは分かりますが、復讐を果たせば父殺しの罪と地獄行きが待っているのです。未来ある若者にそれがいかに酷であるか分かっているはず・・・。

まあ、母親の復讐が先であったため、百合子の復讐は失敗しますが、仮に輪入道が先約があることを知っていたとしても、彼女の憎しみを煽ったことには、とても意味があったとは思えませんでした・・・。

とは言え、社会派アニメであるこの作品らしい内容だったと思います。確かに、何か問題が起こると体制のせいにしてしまう風潮が、現代(昔も変わらないのかもしれませんが)にはあると思います。

その方が自分も楽になるし、それに大きな力を批判することで、自分の正義心も満たすことが出来る。ただ、もしかすると何のせいにしているその問題も、実は自身の問題へと帰するところがあるのかもしれません。

ましてや、大きな問題と対峙しているからと言って、自身の抱える小さな問題に目を背けていいと言うことはないのです。それはただの逃避に過ぎないのですから・・・。

さて、今回は、めずらしく復讐の後に救いのあったお話しでした。百合子にとって、母親の存在そのものが救いであったことは言うまでもないでしょう。確かな親子の絆・・・しかしそこに父親の姿がないと言うのは何とも寂しい話しでした・・・。



地獄少女 二籠 箱ノ一 [完全限定生産]/アニメ


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