(アニメ感想) Kanon 第18話 「消え去りゆく緩徐楽章 ~adagio~」




Kanon 第2巻/アニメ




学校に登校するようになった栞のため、誕生日パーティーを企画する祐一。そして、香里にもパーティーに出席するよう声をかけるのだが、彼女は相変わらず暗い表情のまま・・・。そして、パーティー当日。優しい仲間に囲まれ楽しい時間を過ごす栞。しかし、そこに香里の姿はなかった・・・栞があゆったあ~!!祐一の姿を見つけると、後ろから体当たり。伝統の「あゆタックル」がこんなところで見られるとは・・・本当にあゆに毒されていますね~(苦笑)。

栞に残された僅かな時間・・・彼女へ積極的に関わろうとする祐一とは対照的に、栞を避け続ける香里の姿が、印象的でした。彼女自身も苦しんでいる事はよく分かります。それだけに、祐一も香里に対しては何も言えない・・・しかし、栞が一番何を望んでいるかを知ってるだけに、この状況はあまりにももどかしい。

そんな中で行われた祐一とその友人達による、ささやかな誕生パーティー。それにしても、この辺りの祐一の行動力には感心しますね。こうして、仲間達を集めることも、なかなか出来そうでできない事です。女と見るや、すぐに声をかけるという体質(苦笑)がこんなところで役立っているのですから、まあよろしいではありませんか。北川は「すぐに女に手を出しやがって~!!」とお怒りのようですけどね(苦笑)。しかし、「祐一のはそんなんじゃないんだよ」と言う名雪のフォローがなんか切ない・・・

そして、遅れてやってきた香里。栞がいるこの場所に来たと言うだけでも、これは大きな進歩と言えるでしょう。やはり、祐一の言葉は香里の心にも響いていたのですね。しかし、栞の横に座っても香里は何も言えないままでいました。栞も、彼女に対してはよそよそしく接し、微妙な空気が漂い始めます。

そこで、北川の出番ですよ!!全ての空気を切り裂く、滑稽なるダンサーの存在は、こういう状況では大きな救いとなります。実際、北川と祐一の踊りがきっかけとなり、栞と香里の心の距離は少しだけ近づいたのでした・・・。

ほんの少しの勇気ときっかけが、人を強くする・・・。祐一達の前で、香里が栞を「」と認めた発言は、栞とちゃんと向き合い、これからは共にその運命も背負っていく、そんな一つの決意表明だったに違いありません・・・。

今日の栞は、いつも以上に生き生きしているように感じます。仲間との楽しい時間や、姉とうち解合えた事、この一日で起きた小さな事件は、彼女の心に変化を及ぼしたようです。しかし、そんな楽しい出来事や人の温もりを感じるほどに、彼女はある苦しみと戦わなければならないのです。

それは、人であれば誰もが持っているものでありましょう。「本当はこんな風に誰かと仲良くなってはいけなかった・・・」、栞はそう言い聞かせ、今まで何にも関心を示さず心を閉ざしていました。そう、死への恐怖と生への執着心を封印するために・・・。

誰かにお姉ちゃんと同じ思いをさせたくない・・・栞は優しい子です。自身の死と向き合いながらも、大切な人の未来をも見つめることが出来るのですから。彼女のその優しさがたまらなくつらかったと言う、香理の気持ちは良く分かります。しかし、祐一は他の人とは違い、栞の全てを受け止める事が出来る男です。彼女の喜びも、悲しみも、苦しみも、全て承知の上で関わろうとしているのです。香里にはそれが分かっているから、栞を祐一に安心して任せることが出来たのでしょうね。まあ、祐一にしたら責任重大ですが、その辺りはあまり深く考えない男だから、栞と自然に接することが出来るでしょう。

果たして奇跡は起こるのか?・・・ついそこに期待してしまいますが、簡単に起きるものではないから奇跡。私は、これから祐一や香里がどう栞と向き合い関わっていくかに、注目していきたいと思います。祐一との関わりの中で、変わっていく栞の姿、それこそが何よりの奇跡なのです。そして、今それが起こり始めていることに栞自身も気づいているのではないでしょうか?物語はまだ続きます・・・が、今回のラストを見る限り栞編はこれで終わりとなりそうですね。ここからの祐一と香里の関わりは見たかった・・・残念。



Kanon 第1巻/アニメ


http://d.hatena.ne.jp/locktrack21/20070202/p1

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