(アニメ感想) 天保異聞 妖奇士 第17話 「幽世」




天保異聞 妖奇士 あやかしあやし 一 [通常版]/アニメ




山崎屋の用心棒として雇われている宰蔵と元閥は、主人である成川から妖夷の肉を食わされる。一度食うとその虜となる妖夷の肉・・・。成川は、自身の本当の目的を二人に話す。そう、彼の目的は鳥居の命にあると・・・。宰蔵の食いっぷりが、あまりにもわんぱく小僧で、思わずフいてしまいました。出された食事に「これは妖夷だ!」と思わず言おうとした時の、元閥の肘鉄突っ込みもまたヒドかった(笑)。

さて、アビの姉、鳥居、狙われた跡部・・・これら全てが山崎屋と繋がったようです。で、主人の成川は宰蔵と元閥に妖夷の肉を食わせるのですが、一度喰うと病みつきになると言うこの肉で二人を骨抜きにし、自分の計画に協力させる魂胆のようです。ただ、成川は二人が妖夷を食べなれていると言うことを知らなかったようですね。

成川が用心棒として雇っている連中は、古き民達・・・。成川は彼ら古き民こそ、古事記で記されている国津神の末裔だと話います。しかし、この解釈にはどうも首を傾げたくなるところがありますね。彼ら古き民達は、最初から俗世よりかけ離れた場所にいたのではなく、その習慣などから次第にそうなっていったような気がするのです。そもそも、幽世が簡単に人の目に触れるものなのかと言う疑問もありますね。

そう考えると元閥の話す通り、妖夷のほうがよほど国津神に末裔に見える。往壓達の見たあの世界こそが、幽世であると考えれば説得力もあるし、そもそも妖夷の肉に魅せられるのは、それは人であるからだと私には思えるのです。何にせよ、成川は、古き民達にこの国の天下を取らせようと考えているようです。そのために、鳥居を狙っているのでした。

もし、奴らが鳥居様を狙っているのならば必ずしも敵ではない・・・」と小笠原。敵の敵は味方と言うわけか・・・。なるほど、ここで彼らの計画に目をつぶっていれば妖士達にとっても邪魔な鳥居を殺してくれるやもしれない。実際、妖夷ですら手駒として使う彼は、非常に危険な存在ですからね・・・。ただ、小笠原の事、成川の野望を見逃すことなどありますまい。そして、やはり小笠原は自らの正義のため、鳥居を救うことを選びます。

異界より姿を現したニナイ。やはり、彼女はここにいたのです。アビの倒した於偶を再生させるニナイ・・・。さて、いよいよ面白いことになってきました。

次回予告での言葉「家を持たず、法に縛られず、どこまでもさすらう古き民の生き様・・・人はそれを自由と呼ぶのだろう・・・のたれ死にの自由と・・・」これには、少し引っかかりました。ここで、アトルの言葉が思い出されます、「どこにでも生きられるってことは・・・どこにも家はない、帰るところもないってことだ・・・」と。ニナイが、安住の地として異界を選んだのだとしたら、自身の意志で於偶の妻となった事も十分考えられます。

そして、往壓やアトルが「ここではないどこか・・・」に惹かれるその思いは、ニナイの心情と重なるような気がしますね。

次回、ニナイの秘密が明かされることによって、この往壓達の「異界を求める心」に一つの答えが出されることでしょう。それは、一つの逃げなのではないか?往壓やアトルが、その不幸な境遇や環境ゆえに、居場所を求めているのだとしたら、別にこの世界でそれを見つければいい。しかし、それでもなお求めると言うのであれば、それは幻想であると言っておきましょう。そして、ニナイの件では、そんな往壓達の幻想を打ち砕くかのような、厳しい現実が突きつけられるであろうと私は思っています。そんなわけで、次回に期待。



Winding Road/ポルノグラフィティ


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