(アニメ感想) 京四郎と永遠の空 第9話 「乙女見果てぬ」

京四郎と永遠の空―前奏曲




京四郎の前に姿を現したカズヤ。その横には、失われたはずの絶対天使メギンギョルドのワルテイシアを従えていた。カズヤは京四郎にその拳をもって襲い掛かる。絶望の中、京四郎は静かに倒れていった・・・。恐らく、前回のラストで京四郎が豪快にぶっ飛ばされたのを見て、多くの人がガッツポーズを決めたことでしょう。私は、むしろあの見事なかませ犬っぷりに、同情の念を禁じ得なかったですが・・・(苦笑)。

しかし、空を連れて行こうとする京四郎兄に対して「渡さない」と言うせつなの反応は意外でした。空がいなくなれば、京四郎を彼女が独占できるわけです。にも関わらず、京四郎にとってのかけがえなき存在を、必死に護ろうとするせつなに、私は無償の愛を見た気がしました。

空っぽの心・・・空。器を失った・・・ワルテイシア。そして、二つは一つに・・・。 そして、いよいよカズヤにとっての剣が誕生します。

この期に及んでなお、兄にすがりつこうとする京四郎。どうしようもなく、脆く弱いその心・・・。憧れの兄であったカズヤの記憶を自分の都合のいいように書き換え、もはや脈なしと見るや、今度は空に救いを求める・・・とてつもなくみじめで、哀れだ。本当に、空っぽだったのは京四郎の方ではなかったのか・・・。

それは誰のために?」カズヤの問いかけに、顔色を変えるミカ・・・。その笑顔は誰のため?その唇は誰のため?その肉体は誰のため?・・・ミカのウソとごまかし、そしてその心の奥底に抱く生々しい愛憎の念を、さも勝ち誇ったような表情でエグり出すカズヤは、まさしく無作法な壊し屋と言えるでしょう。破壊しつくし、摂取する・・・そして、その後に残るものは絶望と遺恨のみ・・・。

ひみこに対する憎しみを口にしながらも、愛するムラクモを救って欲しいと、ひみこに全てを託すミカ。冷酷で、誇り高く・・・そして、最後まで愛に生きようとした、むきだしの彼女の姿がそこにはありました・・・。随分と人間らしい表情をするものだなと、少し感心したりして。京四郎もそうでしたが、何かを強く求めそのために、全てを捧げた者と言うのは、その過程でどこか人として破綻をきたしているところがあるのでしょう。

最後まで、その愛を貫いたミカの態度は立派なものでした。しかし、彼女は人生はどこか破滅的でもありました。果たして京四郎はどうでしょうか?裏切りと絶望・・・そして残ったのはやはり憎しみでしょうか?その憎しみに身を焦がし、兄への復讐に生きるのも悪くないでしょう。しかし、彼がまだ人としての心を失っていないのであれば、心捉われた空を、そしてせつなを取り戻すことに全力を尽くすべきではないでしょうか?今後もし、京四郎が空とせつなのために行動するのであれば、私は彼を許したいと思います(苦笑)。打ちのめされ、挫折を味わい少しは男らしい顔つきになったかい?・・・次回の京四郎の行動には注目です。

京四郎と永遠の空 (2)


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