(アニメ感想) 天保異聞 妖奇士 第25話 「ヒトハアヤシ」

天保異聞 妖奇士 あやかしあやし 三




前島聖天に西の者達が現われた。その中には元閥の姿が・・・。「今日より、前島聖天は我々後南朝のものとなる!」不敵なる宣言。宰蔵は、小笠原を逃がし、西の者に立ち向かう。だが、その前に立ちはだかったのがかつての仲間、元閥だった・・・。お前はそうして一人だけ逃げ帰ってきたのか?そう、非現実から現実に・・・。随分と情けないな狂斎よ・・・それを言えば小笠原もそうです。宰蔵に守られ、そして一人だけおめおめと西の者達から逃げて帰ってきた・・・。

小笠原はこの非常事態を跡部に報告しようとするが、「蛮社改所は存在しなかったものとする」と言う思いもしない言葉を聞くことになります。全ては水野と鳥居のしたことだと上に報告することで、水野の失脚を狙おうとする跡部の企み。しかし、幕府転覆を狙っている西の者の出現に、もはやそんな事を言っている場合ではないことをこの男達は分かろうともしないのです。

一方の鳥居も、水野にこの危機を訴えますが、水野は西の者は放置し印旛沼へ戻れと言い渡します。何とかして面目を保つことしか頭に無い・・・水野も所詮は自身の地位にしがみつく、愚者に過ぎないのか・・・だが鳥居は違う、この徳川を守るため、そしてそれが民の幸せへと繋がることを信じている。

その意志は、小笠原のそれとも通じるものがあります。妖夷を取り締まるのは蛮社改所のお役。そしてそれは、徳川の世を守らなければならないと言う使命感から。小笠原と鳥居・・・ここで二人の意志は奇妙な一致を見たのでした。

アトルに異界を開かせようとする西の者。彼らの目的は、妖夷達をこの地に呼び寄せること。西の者達がアトルの耳元で囁く誘惑の言葉・・・彼女の中にはこれまで見てきた数々の絶望が蘇っていた。異界への道・・・それは「ここから逃げたい」そんな人間の弱い心に反応して開くものである。そして、現われ出たのが大ムカデの妖夷だった・・・。

元閥は神話では、ムカデと蛇の争いが度々見られると話していました。話しは逸れますが、何かの映像でムカデvs毒蛇と言ったものを見たことあります。二匹とも外国の種でしたが、リアルでも、ムカデの圧勝でした。非常に好戦的で触れたものは手当たり次第に噛み付くと言うムカデ。度々、私の家の中に現われます・・・怖い。昔の人にもそれが嫌悪対象であり、しかし強者の象徴でもあったのでしょうね・・・。

まあ、それはいいとして妖夷と合体した西の者達の姿が、宇宙怪獣の着ぐるみを着て戦っているようにしか見えないのは私の目の錯覚か?(苦笑)

生きていた往壓!!一体なぜ?・・・実は、あの時往壓を斬った瞬間、彼の耳元で、漢神を使うよう元閥は囁いていたのです。元閥の「」は始まりを意味する漢字。人へと戻った往壓に、龍を斬るための天叢雲剣が効くはずもなかったというオチ。あの時から、元閥は西の者に寝返ったフリをしていたという事か・・・いや、それでも迷いがあったのでしょう。恐らく、自分の信仰していた神の正体を見た瞬間に彼は西の者達を見限ったに違いない。

で、ここからは、漢神のバーゲンセールか?(苦笑)次々と、妖師達の漢神を解放する往壓。元閥、そして小笠原まで・・・「私に剣などいらぬ!!」とは・・・それなんてメリケンサック?(苦笑)そして、一番の見せ場は鳥居の漢神でした。そう、鳥・・・ってそのまんまやないの!(笑)漢神の乱発により気づいたこと、それはこれがただの便利アイテムと化していること。まあ、それは別にいいのですけど、ここまで漢神の扱いが軽くなるとなんだか複雑な気分になってしまいます。

異界へと吸い込まれていくアトル。助けようとするが、もはや間に合わない!と、そこへと雲七が登場、な、なんと!ペガサスへとクラスチェンジ!?もはや、何でもアリなんだな・・・。ペガサス雲七に乗り込んだ往壓は異界へと向かいます・・・。

そこは異界の中・・・この世界で生きることを選択したアトル。しかし、往壓は答えを持たなかった。そして往壓の懺悔が始まる・・・。

救いになるつもりが、アトルが自分の救いとなっていたとは、往壓の本音でしょう。しかし、一連のセリフがアトルへの愛の告白にしか聞こえなかったのは私だけでしょうか?つくづく往壓と言う人間は、弱い人間であると思い知らされます。

しかし、その弱さはアトル自身にも共通して存在するもの・・・。何よりアトルは自分が許せなかったんだと思います。しかし同じように弱さを抱えた往壓が、「自身の弱さ」を認めたことで、彼女も自分の弱さを受け入れることが出来た。往壓を許したと同時に、アトルは自分を許せたのでしょうね。

さて、残念ながら打ち切りと言う結果に終わってしまったこの作品。本来なら4クールを予定していたところを2クールで締めなくてはならなくなったのです、当然シナリオにも無理が生じてしまいましたね。深いテーマ性を持ち、時代設定も興味深く大変、楽しみにしていた作品だったのですが、やはりこの時間帯では若者の受けは悪かったか・・・。また、別のメディアで描ききれなかった分を補完してくれるのであれば是非見てみたいですね。それだけの価値がある作品だと私は思っています。

そんなわけで、スタッフ並びに声優の皆様お疲れ様でした。また、このアニメの感想記事を見て下さった方、今までコメントを下さった方ありがとうございました。よろしければ、感想を聞かせてくださいませ。

ところで、前回で狂斎の負けは確定していたことなのですが、本当に最後の最後でアトルを往壓にかっさられるとは・・・彼の存在意義と言うものがほとんど感じられなかったのは残念。客観視点ならではの指摘と言うものがもっと生かされていれば面白いキャラとなっていただけに・・・いや残念!

天保異聞 妖奇士 あやかしあやし 二


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