(アニメ感想) -DEATH NOTE- デスノート 第25話 「沈黙」

DEATH NOTE Vol.5




月の命令により裁きを開始した海砂。月が解放された途端に始まった死の裁き・・・エルは海砂を疑い始める。だが、それこそが月の狙いであった・・・。今回は冒頭から、いつもとは違う、厳かな雰囲気を漂わせています。それはこれから起きる何かの予感なのか・・・。

早くもデスノートのページの端が、切られている事を発見したエル。ページの切れ端に名前を書き込んでも人は死ぬのか?なるほど、エルの注意力は大したものだ。しかし、その事を尋ねてみてもレムは、あいまいな答えしか返ってきません。何でしょう?エルにとってここはホームグラウンドであるにも関わらず、なぜか完全アウェーと言うこの状況は?(苦笑)

月の代わりに犯罪者を裁いていくミサ。ゴスロリファッションに身を包んだ、美しき死神の降臨・・・。もちろん、指示したのは月。再び、キラが現われた事に激しく戸惑う捜査員とエル。火口が死んだ途端に行われた犯罪者殺し・・・当然エルは月とミサを疑います。ノートの切れ端でも殺せると仮定すれば、全て説明がつく・・・ただ、問題は「13日以内に殺さなければならない」と言う誓約。これがある以上、月かミサのどちらかがキラと言う断定は出来ません。

月の巧妙なワナ。キラの疑いを晴らすために自らをあえて追い込んだぐらいの男です。キラとしてあり続けるためならば、利用できるものは利用し、さらには自らも危険へと追い込むことすらも厭わない・・・そのある種のストイックさは、常軌を逸していますね。

エルはミサを疑いだした・・・しかしそれも月にとって計算の内、いや疑うように仕向けたと言ったほうがいいでしょう。だが、ミサがエルに捕まることはない。なぜなら・・・そう、ミサにはレムがいるから。ミサが危険にさらされれば、レムが確実に助けようとする。デスノートにエルの名前を書いて・・・。キラはそこまで、計算していたのでした。

レムは、ミサの幸せを考えている。さらに寿命の減った彼女が、生きられる時間はあまり残されていないはずです。「例えて短くても、月に愛されて生きたい」そんなミサの純粋なる愛を、レムは叶えてあげたいと願っているはずです。レムは確実にエルを殺す、それはミサのため・・・。そして、エルが死ねばキラは勝利する。全てを手に入れて・・・。

さて、この作品において最大の見せ場、エルの死。今回は、アニメならではの演出と解釈が素晴らしかったですね。その時は突然やってくると言う演出も、原作にはなかった新鮮な驚き。さらに、レムが砂と化すシーンでは美しいとさえ思えました。

そして、倒れこみ、月に抱きかかえられるエルのシーンでは、月の表情の変化をくどいほどに時間をかけて描かれていましたね。泣いているように見えて、実は勝ち誇っていたように微笑んでいた言う・・・まさに月がキラである事をエルが確信するわけですが、ここで原作とは少し違い、エルにあえて何も喋らせなかったのは、静の演出を貫いたと言う意味でも良かったと思います。

冒頭の予感から、中盤のミサの犯罪者殺しのシーンによって、死の香りを印象付け、そしてラストでついに巨星が落ち行く時を迎えると言う最大の見せ場・・・この回の構成は抜群に光っていたと思います。エルに敬意を示し、彼の死を全力でもっで描きあげたこの25話・・・アニメ版デスノートでは恐らく多くの方の記憶に残るであろう回となったことでしょう。ああ、好敵手よ永遠に・・・

DEATH NOTE Vol.6


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