(アニメ感想) DARKER THAN BLACK -黒の契約者- 第10話 「純白のドレスは、少女の夢と血に染まる…(後編)」

DARKER THAN BLACK-黒の契約者- 1 (通常版)




ホテルの温室、そこにはアリスの父、王少棠の亡骸が横たわっていた。全てのしがらみから解放されたい、そう訴えるアリスは、未咲の命を狙う。草陰に身を隠し、息を潜める未咲だが、その時・・・。あなたなぜここにいるの?」当然の疑問でございますね。「オーナーに飲み物を持ってくるように言われて・・・」そんな苦しい言い訳をするヘイですが、よくよく考えてみると、部外者には見せたくないであろうこの秘密の場所に、ボーイなどを呼び出すか?思わず納得してしまった未咲・・・さすがにこの状況では、頭脳明晰な彼女も、頭が回らなかったようです(苦笑)。

絶妙のタイミングで逃げ出すことに成功した未咲とヘイ・・・。とろこで、あの場面、相手はアリスだけであったし、ヘイの力をもってすれば、能力のない彼女を殺すことぐらい容易だったはず。なぜそうしなかったのか?もしかしたら、彼の中では契約者意外は殺さないという、明確なルールがあるのかもしれない・・・。

さて、何とか逃げ延びたものの、ホテルの出口は全て封鎖され、完全に逃げ場を失ってしまったヘイと未咲。取りあえずは緊急避難的にトイレへと逃げ込んだわけですが・・・ここって男性トイレですね?もしもし~、未咲さん?(苦笑)と、とにかく、顔がバレてないヘイに、未咲は斉藤をここに連れてくるよう指示を出します・・・(すっかり上司気取りですね(苦笑))。

一方、マフィアの幹部達を惨殺したウェイ・・・。やはり予想通り、血の付着した部位を転送すると言う、能力だったようですね。同時に、これが対価であることも判明。対価が、そのまま能力発動のきっかけとなる・・・これは初めてのパターンです。

この厄介なる敵とヘイの戦い。しかし、明らかに、ヘイが不利だ。スピードにも欠き、相手の攻勢に常に後手へと回っている・・・その結果、敵の血を浴びてしまい、ヘイの体はビルの谷間へ落ちてゆくのでした・・・。

斉藤の機転によりホテルからの脱出を試みた未咲ですが、後一歩のところでアリスにより阻まれてしまいます。さらに、そこへウェイが現われるという絶望的状況に・・・。ところが、ここでウェイが取った行動とは、意外なものでした。アリスの胸に、自身の血を浴びせ、そして能力を発動・・・。なぜ?薄れゆく意識の中で、そんな戸惑いが、彼女の中では生じたに違いないでしょう。しかし、もう全てが手遅れなのです・・・。

依存」が一つのキーワードとなっていたお話し。アリスは、全てから解放され自由になりたいと願っていました。しかし、ウェイの話しでは、それは彼女の本心ではなかったと言うのです。

つまり、アリスは解放を求める一方で、心の奥底では束縛を望んでいるという自己矛盾を抱えていたと言うこと。そして、彼女の望む束縛とは依存であり、アリス自身はそうせずには生きられないほどの、弱さを持っていたと言う事なのです。

最初は父親への依存。アリスにとって父親、それは権力の象徴であり、またそれをふりかざす事で、他人が怯むのを見て、ある種の快感を覚えていたのではないかと思います。それすなわち、権力への依存です。

ところが、ある時それが全く通用しない人間が現われた・・・それが、未咲。アリスは、そんな未咲に強く興味を持ったことでしょうね。それは、彼女にとって初めて対等に付き合える人間の登場だったのかもしれません。と同時に、アリスは未咲と言う新たなる依存先を見い出したわけです。

ところが、未咲は警察官になった。王少棠の娘とは相容れることのない世界の人間に・・・そして、次にアリスはウェイへとその依存先を乗り換えます。満たされない何かを埋めるように、彼女の依存行為は続いていったのです・・・。

人は何かに依存していなければ生きていけない・・・それも事実です。だが同時に、何かに対しての「極度の依存」を忌み嫌い、それを排除する傾向にあるのがこの現実社会のあり方であります。

そして、その理由は容易に説明できるものでありましょう。それは、それなしでは、人は無力と化し、一人の力で生きていけなくなるから・・・。まさに、アリスがそうした状態あったと言えます。

極度の依存は、人を強く束縛し、正常な思考をも奪ってしまいます。こうして人は無力と化すのです。

まあ、アリスの極度の依存には、根本的に父親からの愛情不足が起因しているところがあるような気がします。。仮に愛情が満たされていれば、そうした極度の依存に捉われることもなかったのではないか?そういう意味では、アリスは本当に不幸な女性でありましたね。

それにしても、今回のヘイは、未咲を囮にしたり、やられたと見せかけて奇襲を仕掛けたりと、随分とその戦い方のエグさが、目立っていました。まあ、殺し屋なのだから、仕方ないと言えばそうなのですが、もう少しスマートでもいいかな?と思うのは私の我侭でしたね、はいすいません(汗)。

しかし、前回は「存在」、今回は「依存」、なかなかに深いテーマ性を扱うこの作品はやはり面白い・・・そんなわけで次回にも期待!

ところで、ウェイの腕を切ると言う自傷行為(対価だが)・・・どうしてもリストカットをイメージさせます。これも、一つの依存・・・なるほど、深いな・・・。


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