(アニメ感想) DEATH NOTE ―デスノート― 完全決着版 「~リライト幻視する神~」

DEATH NOTE Vol.10




少年はデスノートを拾った。それは、名前を書いた人間を殺せるという、殺人ノートであった。世界の悪を裁くべく少年はデスノートを使い始める。そして、少年は叫んだ。俺は新世界の神になる!と・・・。今回のデスノートは、リュークの視点により、キラとエル二人の対決の物語を見ていくというのがコンセプトらしい。特に二人の感情の動きにスポットを当てているとのこと。アフレコも撮り直し、新作カットもありという事でこれは期待せずにはいられませんな。

さて、デスノートを手にし悪人を裁いていく月。しかし、そんな彼の前に今後ライバルとして立ちはだかるあの男が現れた・・・。

それにしても、見え透いた相手の挑発にあっさり乗ってしまうところは、やはりキラらしいと言えますね。TVの前に堂々と現れた偽キラを、カッときて殺してしまうとは・・・考えればかなり軽薄な行動でしたよね。

まあ、そうした彼の自尊心の高さが結果的には身を滅ぼすことになるのですから、皮肉なものです・・・。

そして、中盤の重要なシーン・・・ナオミとキラの対決。実は、エルより先にキラを追い詰めたのは彼女でした。キラの秘密に、かなりのところまで迫っていましたから。しかし、結局はキラの前に打ち破れてしまいましたが・・・。

静かに舞い散る雪・・・その側を行過ぎる相沢。無音の演出といい、ナオミの最後がとても切なくドラマチックに再現されてましたよね。この場面には、アニメ監督の非凡なる才能を感じました。

さて、この作品の一番の見せ場!? 右手で方程式を解き続け 左手で名前を書き、ポテチを食う!と言うシーン。改めて見ると、相変わらず壮大に描かれています。本当になんでこうも無駄に力を入れているのでしょう?(汗)

これまで、キラのライバルであり続けたエルの最後。これもまた、アニメオリジナルのテイストを挿入し、素晴らしく演出が冴えていたと思います。そして、エルがキラの前だけに見せた本音・・・自虐的な語りと言い、随分と彼らしからぬ態度が印象的でした。

というわけで、今回はエルが死んだところで、終わりました。まあ、あれだけの長編を3時間でおさめるというのはやはり大変なのでしょう。ところで、正直、本編での新作カットはあまりなかったように思えます(もうあまり覚えてないのではっきり分かりませんが)。

さらに、リューク視点で語られるというような、言い方がなされていましたが、それは最初と最後のの語り部分だけでしょう。物語がリューク視点によって進行していくと言うわけではなかったと思います。

エルとキラの感情の動きにスポットを当てたと言う宣伝文句もいかがなものでしょうか?特に、TV放送時のものと大差なかったように思えます。まあ、そういう意味ではすでにTV放送を楽しんだ方には物足りない内容でしたが、初めて見られる方には、この作品の面白さは伝わったのではないかと思います。

やはり、アニメ版の演出は冴えていると言うことを再確認いたしました。監督さんは、洋画や色々なアニメの影響を受けた、新世代の素晴らしい才能の持ち主であると思います。今後の活躍にも期待したいですね。


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DEATH NOTE Vol.9


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