(アニメ感想) 蟲師 第6話 「露を吸う群」

じわじわと口コミでこのアニメの出来のよさが広まってきているようですね。今秋のアニメの中では「銀盤カレイドスコープ」がダークホースと言われてましたけど最近はちょっと足踏み状態。そんな中でこのアニメだけは本当に安定した面白さを保っていると思います。と言うか他のアニメとは比較出来ない本当の大人のアニメですねこれは。



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人を拒むかのように潮に阻まれた孤島・・・そこで生神ととして崇められる少女アコヤ。死と再生を繰り返すと言う彼女は貧しいこの土地で生きていく人々の心の支えだった。幼い頃とは別人のようになったアコヤを助けようと幼馴染のナギはギンコをこの地に連れてきた。

死と再生ですか、なんかこのアニメ全体のテーマの根幹部分に触れたような気がします。死と再生を繰り返す神といえば「もののけ姫」を思い出しますが、アコヤは人でありそして蟲がとりついています。彼女から出る香で人々の病が治ると言いますが、ナギの話しではでたらめのようです。

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言葉も通じない、まるで廃人のようになったアコヤをナギは必死で助けたいとギンコに懇願します。早速彼女の家に潜入してアヤコの治療を開始するギンコ。調べると異常に脈が早く、体温も高い・・・って犬ですか?いやしかしなるほど、なんか分かってきた気がします。

ギンコの治療で、元に戻ったアコヤ。泣きながら彼女を抱きしめて大喜びするナギだが、当の本人は浮かない様子。心配したギンコが訊ねるとアコヤは「不安でたまらない」と言う。目の前に広がるあてどない膨大な時間に足がすくむ・・・。

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蟲の時間で生きていた、この蟲は寄生した動物の体内時計を同調させるらしいです。生き物の寿命は種にって違いますが生涯脈打つ回数はほぼ同じと言われている。ということは長生きの動物ほど脈打つ回数が遅いということでしょうか?ただ、最近家で飼っている犬を見てて全く同じようなことを考えていたのでなんか不思議な気がします。人より脈打つ回数の多い犬。きっと、我々人間よりもずーと一日が長いのだろうなと・・・。もちろん、人の生を知らない犬にとってそれは当たり前のものだから彼らにとってはなんでもないことなのだろうけど。そういう意味では同じ時間を過ごしていても彼らに流れている時間と我々人間に流れている時間は違うのだと言う風に思えます。

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アコヤの告白により彼女の父親は村の人々に裁かれる結果になりました。アコヤも再び花の香りを吸い廃人に・・・。アコヤは現実から逃げたかっただけだったのでしょうか?現実に広がる途方もない時間、死と生を繰り返していた彼女にとって一日一日が新鮮な発見の連続だった・・・てで今を生きている人間であれば同じような体験は出来たはずです。彼女にはどうして何もなかったのでしょうね?父親のために生かされていて生きていると言う実感が沸かなかったかもしれません。

今回、深い話しでなかなか考えさせられました。私自身がいつも自問自答している部分もありアコヤにはある意味共感を持って見ることが出来ました。やはり蟲師は最高です。

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蟲師 (2) アフタヌーンKC (284)

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