(アニメ感想) true tears 第13話 「君の涙を」

true tears vol.3




理解される喜びも、信じられる喜びも、愛される喜びも、人との係わりの中でしか得られない。恋はドラスティックに人の内面を曝け出す。真の自分を知った彼らは、招く結果に関わらず、もう一度大切な人と真っ直ぐに向き合うことを選ぶ。一度は雪で覆われた大地を、春の訪れが再び開放するように、眞一郎はホントに全部ちゃんとできるのか?前回、衝撃のラストで「まさか?」と思われた方も多いと思いますが、冒頭で乃絵が無事であることが判明。どうやら、骨折程度で済んだようです。


祭りの残骸・・・祭りによる一時的高揚は、やがて日常へと静かに融和していく・・・そう想いの欠片を残して・・・。


ここからは、それぞれのキャラクター達の「想いのけじめ」というものが描かれていました。その上で、眞一郎が誰を選ぶか?というところに、焦点が絞られていくわけですが・・・すでに彼の中では、心は一つに決まっていたのです。

選ぶ側と選ばれる側・・・それぞれが苦しみ悩んだ末に、導き出す答えには大きな意味があると言えるでしょう・・・。

眞一郎が答えを出すまで間、比呂美も決して手をこまねいていたわけではあまりせん。眞一郎を部屋に呼び出し、同じコーヒーカップで飲もうとするなんて随分と誘惑的な行動ですが、彼女としては眞一郎の想いをつなぎとめようと必死なのです。

そんな自分に自己嫌悪・・・しかし、そうした自身の心の動きを自己分析できるということは、彼女に客観性が備わっているということです。それは必ず次の成長に繋がる・・・そして、比呂美は想いの整理をした上で、眞一郎に「自分と乃絵とちゃんと向き合って欲しい」と眞一郎に告げたのです・・・。

向き合わないのは彼女・・・眞一郎が描きあげた絵本。真っ先に乃絵に見てもらいたいと願ったのは、彼女が「眞一郎なら飛べる」と信じてくれたから・・・。

行き詰まっていた自身の、心を震せる存在であった乃絵。眞一郎が涙を流すのは、今もやはり彼女がこんなにも、彼の心を震わせる存在だからなのだろう。そして、眞一郎は乃絵が飛べると信じている。彼女が自分を信じてくれたように・・・今度は俺が・・・それはまさに、想いの交換であったと思います。そして、眞一郎は「比呂美好きだ」と乃絵にはっきりと伝えるのでした・・・。


さて、最終回。放送当初はノーマークだったこの作品が、ここまで話題になったのは、やはり作品として全体的に高いレベルに仕上がっていたからなのでしょうね。

今回は、最終的な想いの整理と眞一郎の決断というところが中心に描かれていました。そして、最後は眞一郎にちゃんと選ばせたというところで、納得できる結末となっていたと思います。

彼の決断の一つ一つが、自身と周囲に影響を与えていることに、眞一郎自身も気づき始めていた・・・。それに対していつしか臆病になり、散々に悩んだりもしましたが、しかし、何も選ばないで前に進めるはずがないというのが、彼の最大の気づきでありました

踊りも、絵本も、そして比呂美と乃絵のことも・・・ところが、彼の隣には常に、飛べると信じて疑わない純粋なる瞳があった。乃絵は眞一郎に飛べとせかし、押し上げようとする存在であったわけです。そして最終的に飛ぶことが出来た・・・。それは、比呂美と眞一郎との関係性のみでは、決して到達しなかったところなのでしょう。

だから、眞一郎自身は乃絵に大きく心を動かされ、それは「」ではないか?と錯覚した・・・。しかし、真実の涙を探す旅は、真実の愛を探す旅でもありました。眞一郎、はそれまで彼の中で積み重ね続けたその想いに気づくのです。そして、眞一郎は比呂美を選んだのでした・・・。


ところで乃絵は涙を取り戻したのでしょうか?作中、こんな眞一郎の言葉がありましたね。「人は本当に大切な人の涙をもらってあげることが出来る」、それは本当に大切な人を思うと自然と涙が溢れてくるということ。

本当の涙を知ることが出来るということは・・・それは、もしかすると愛を知ることと同義なのかもしれない。乃絵が涙を流せなかったのは、ただの自己暗示ではありませんでした。

彼女のこれまでの行動を見ていれば分かります。自分勝手に振る舞い、いつも一方的に何かを押し付けると、眞一郎を振り回してきた。そこには相手への思いやりなどは存在せず、それが彼女の目を曇らせ続けていたのです。

だから、眞一郎(じべた)の本当の姿も見えてなかったし、兄の想いに気づけなかった・・・そのように一方的に想いを突き詰めたところで、他者との共存が出来るはずもなく、常に学校で浮いていたのもそのせいでありました

しかし、乃絵は最後に本当の涙の意味を知ることが出来た。それは眞一郎の涙がもたらした気づきでありました。相手を思い遣る心・・・それは自然に、相手を想う涙へと変わるものなのです。

最後は、そんな乃絵の成長を示すかのように、学校で明るく友人に声をかけている彼女の姿が見られました。それは間違いなく乃絵の大きな変化・・・いつも一人で難しい顔をしていたあの頃とは別人のようです。

他者と想いを共有するということを知り、彼女はこれでまた一つ空に近づいた・・・そして今は涙も・・・。


眞一郎が空高く舞い上がったと同時に、乃絵が涙を取り戻した物語・・・テーマとして描きたかったことをしっかり貫いた上で、無難にまとめられていたと思います。その意味では十分に納得出来る最終回だったと言えるでしょう。

また、作画に関しても終始安定しており、丁寧に作りこまれたなめらかな動きにこの作品にかけるスタッフの愛というものが感じられ、好感が持てましたね。やはり全体的に高いレベルで仕上がっていた良作だと思います。

ただ、非常に美しい物語であったのですが、こう言うと言葉は悪いですがどこか「生臭さ」というものを感じさせる作品でもありました。

例えば、比呂美の心の揺らぎ・・・それは彼女の内面の裏までも繊細に描きだしていたし、あるいは純の乃絵に対する想い、そして眞一郎の母の嫉妬など・・・。

それはリアルという一言だけでは表わしきれない、もっと人間の深い部分に根ざした「生々しさ」というものがあったような気がします。その部分は人によっては嫌悪感を抱いてしまうものになったでしょうね・・・。

そんなわけで・・・スタッフ並びに声優の皆様お疲れ様でした。また、この作品の感想記事を見てくださった方、今までコメントをくださった方、本当にありがとうございました。よろしければ感想などを聞かせてくださいね。


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