(アニメ感想) 紅 kure-nai 第12話 「われ存在り」

紅 1




圧倒的な実力を誇るリンと、激しい戦いを繰り広げる真九郎たち。彼らの前に、九鳳院家の現当主である蓮丈が姿を現す!蓮丈は、話し合いの場を設けたうえで、真九郎たちを屋敷の外へ追い出そうとする。しかし、真九郎は紫ともう一度話をするために、単独で再度屋敷への侵入を試みる。そして始まる、真九郎たちと九鳳院家との最後の戦い。はたして、真九郎は紫の笑顔と平和な日々を取り戻すことができるのだろうか…!?

真九朗がいよいよ蓮丈と対峙・・・。紫を奥の院から開放したいと話す真九朗に、何も分かっていないと返す蓮丈。

真九朗の投げかけは、これまで蓮丈が散々外の者達から、言われ続けた言葉なのであります。すでに蔓延している慣れ・・・これは前回でも示されていましたね。

いやむしろだからこそ、真九朗の「紫が母のようにはなりたくないと言った」という言葉は蓮丈の心に大きな混乱をもたらしたのです。

「今考えていることが正しく、今起こっていることが全てなのだと勘違いしている・・・。」とは、蓮丈が真九朗に言った言葉。

紫が九宝院のしきたりを受け入れたものだと蓮丈は思っていた。ところが、彼女の心はそれとは全く正反対の想いに支配されているという事実・・・。蓮丈は蒼樹の自殺に関して、罪の意識というものを感じていたように思えます。それ故、母のようになりたくないという紫の心の叫びは蓮丈の心に深く突き刺さったことでしょうね。


そして、真九朗を追いかけ、紅香が車ごと奥の院へと乱入してきた。真九朗も無茶な男だとは思うが、そうか・・・そんな彼の行動は師匠譲りであったわけですね(苦笑)。さてここでは、弥生vsリン、さらに真九朗vs竜士対決が繰り広げられました。

真九朗、弥生共に、前回は相手にまるで歯が立たないままやられてしまったので、今回は同じ相手にどのような戦法で戦いを挑むのかと注目していたら・・・変則戦法ときましたか・・・。

見る限り、崩月流が元々変則なのか、それを正しく体得していない真九朗の繰り出す技が変則になってしまうのかは不明ですが、この戦い方はどうやら、相手にはかなり効いたようです。

まあ、竜士にしてもリンにしても性格はアレですが、戦い方自体は正統派で、スマートなタイプのでしょう。格闘技で、こういうタイプが苦手とするのは、セオリーでない動きをするタイプであります。

だから、二人はリズムを崩され、あのような無様なやられ方を晒してしまったのでしょうね。でも、正直言って真九朗のあのネコパンチじゃ相手には効かないと思いますけどね・・・もっと腰を入れるんだあ~!


さて、紫の気持ちを確認する真九朗。そう、彼の真の目的はこれでした。紫自身の意志を確認すること・・・。そして、それを選ぶ権利は彼女にはあるのです。

これに対し紫は、はっきりと「奥の院を出て行きたい」と言う意志を示しました。さらに、「恋をしたい」とも・・・。ただし、彼女の選択で重要なのはここからです。

紫は「奥の院は出たい。しかし、九宝院からは出ない」と話したのです。紫にとって真九朗についていくことは容易い。

しかし、それは逃げるということなってしまう。ならば、ここに留まって、九宝院のしきたりと対峙したい・・・それこそが「戦うということ」なのだと考えているのでしょう。


紫はこれまでことあるごとに「真九朗のように強くなりたい」と話していました。それこそ社会という彼女にとって未知の世界で自立し、生活を営んでいる真九朗は、さぞかし大人として映ったことでしょうね。

しかし、実際には真九朗も紫と同じようなに弱さや縛りを抱え生きていた存在でありました。強くなるために体の内部へと仕込まれた角・・・それはまさに真九朗の弱さの象徴とも言えるでしょう。

人はいつだって何かと向き合っていかなければならない・・・紫は九宝院を見つめ、さらに世間とも向き合いたいという決断をしたのです。


そんな紫のその強い意志は、ついに父親・蓮丈の心を動かしました。こうして、紫は奥の院を出て、九宝院で暮らすことになり、一方の真九朗も五月雨荘に戻って自身の弱さとの戦いを続けるというところで物語は締めくくられたのです。

紫と共に真九朗が、五月雨荘に戻るというエンドを期待した方には少し物足りない結末となったでしょうか?ただ、九宝院の家の縛りという根本的な問題を解決しない限りは紫の開放もあり得ないと思うので、こうした終わり方もありかなとは思います。

ただ、この最終回は、これまでこの作品が受けていた評価から考えると、少々拍子抜けするような内容であったとは思います。

その原因を考えるに・・・まず、戦闘シーンにあまり面白味を感じられなかった。

最初の戦いでは、こてんぱんにやられてしまうが、再戦においては圧倒的強さを発揮し見事リベンジを遂げる・・・まあ、ベタではありますが、そこにはある種のカタルシスというものが味わえるわけです。

ただ、一度目の戦いからそれほど時間が経過してない上に、変則に戦い方を変えたからあっさり勝っちゃったではあまりにもウソ臭過ぎる

真九朗達の強さに何か説得力のある理由付けがないと、やはり盛り上がれないし、リベンジ戦でのワクワク感というものも味わえない。ここは少し失敗していたかなと思える部分ですね。


そしてもう一つの理由、それはやはり紫があまりにも物分かりが良すぎるということ。彼女は確か7歳でしたっけ?奥の院は出るが、九宝院家には留まって戦うなんてとてもあの歳の子供のセリフとは思えません。

これまでの紫は、もっと子供らしいあどけなさという部分を割と強調して描かれていたと思います。彼女は確かにしっかりしてますが、そこはまだ子供だな・・・と思わせる描写が多かったのではないのでしょうか?

それから考えると、今回の彼女の発言は、人間としてもかなり完成された大人が発するような言葉ですよね。何と言うか、物語としてうまくまとめるために、紫の自立という部分をある程度描かなくてはいけないとは言え、これではあまりに、ここまでの積み重ねを無視し過ぎているように思いました。

結末には納得するけど、そこまでの過程にいまいち説得力がなかった・・・それが最終回の評価でありますね。


しかし、五月雨荘での紫と真九朗の日常は本当にうまく描写されていましたね。環や闇絵との関わりもあって、そこには擬似家族というテーマも含んでいたように思います。

その中で、真九朗は生きる活力を得、また紫も人を愛するということの意味を知り始めていた・・・。そして最終的に、互いの自立(家族からの)という締めくくりに繋がっていたわけですね。

残念ながら名作にはなり損ねた作品であるかもしれませんが、評価出来る部分は多い。声優さんの演技、よく動く映像、丁寧な心情描写等・・・この作品に出会えて本当に良かった・・・。


そんなわけで、スタッフ並び声優の皆様お疲れ様でした。また、この作品の感想記事を見てくださった方、これまでコメントを下さった方、ありがとうございました。よろしければ感想等を聞かせてくださいませ。


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