(アニメ感想) PERSONA -trinity soul- 第26話 「浮上する未来」

ペルソナ~トリニティ・ソウル~ Vol.3




愛する家族の運命をペルソナによって翻弄され、また自らのペルソナで最愛の女性の命までも奪ってしまった諒は、人の精神をペルソナから解放することを望む。慎は、そんな兄の姿を垣間見て胸を痛め、すべての悲劇と混沌を終わらせるため、様々な想いを剣に変え携えたペルソナを発現させる――。



諒の目的は、全てのペルソナを消滅させることにありました。真田は亜種のみを消し、純然たるペルソナは残すべきとその意見は対立しましたが、ペルソナによって運命を狂わされた諒にとっては、それはただの歪みとしか映らないのでしょうね。

確かに、諒と慎が初めてペルソナを発動させた時、大きな感情の高ぶりがきっかけとなっていたように思います。それは、理不尽な死を前にしての想いの爆発・・・このように不幸な状況の中でペルソナが発動したことが、諒をこうも頑なにしてしまったのかもしれませんね。

心の海のほとりであやねに会う慎。彼女の望みは、くじらと共に解け眠ること・・・。しかし、狭間の存在である彼女が、それを叶えるためにはよりしろが必要・・だから、父が作り出したもう一人のあやねを待っていたのです。

一方、諒は洵とユキを連れて行くつもりです。あやねがくじらに解けるには、複合ペルソナによって暴走したクジラを沈めねばならない・・・そのためにはジュンとユキのペルソナの力が必要である・・・と。二人もまた、兄と共にクジラへと解ける覚悟を決めているのです。

しかし、慎はそれを受け入れませんでした。そして、現実世界では、あやねの複合ペルソナと戦い、傷つく拓郎とめぐみの姿が・・・そう、あの時と同じ・・・救えなかった両親・・・今もまた・・・だが、その時!!・・・。


ペルソナがなければあり得た世界・・・ペルソナがなければ両親もユキも映子も死ぬ事はなかった。だけど、拓郎や、めぐみという仲間とは出会えなかったかもしれない、そしてカナルとも・・・。

拓郎とめぐみは危機を迎えます・・・これは、慎の両親の悲劇と全く同じシチュエーションであり、慎にとって意味のある偶然であった言えるでしょう。しかしこの局面は、カナルの導きで慎が救いに現われることにより、拓郎とめぐみの危機を回避することが出来たのです。


そして・・・やはり最後に慎の前へと立ちはだかったのは諒でありました。彼がペルソナを否定するは、すなわちそれによって狂わされた自身の人生の否定でもあるわけです。

ただ慎も、同じようにペルソナによって人生を狂わされた一人ですが、彼が諒と同じ結論に至らなかったのは、拓郎やめぐみ、カナルといった仲間の存在が大きいでしょう。慎と彼らを引き合わせたのもまた、ペルソナなのですから・・・。

真田の言うとおり、ペルソナとは想いの力の具現化・・・例え発現しなくとも、その想いが起こす奇跡の力の存在を諒は誰よりも知っていたはず・・・。だから、洵とあやねが同化する寸前で、諒が慎と共闘する姿勢を見せたのは、慎の持つペルソナに真の強さを見たからなのかもしれません。

ペルソナの可能性・・・それは人間の持つ可能性であり、その全てを消し去ってしまうのではなく、未来に委ねるという選択・・・。サブタイの「浮上する未来」とは、諒の選択によって開けようとしている可能性のことを示していたわけですね。


さて、2クールに渡って放送されたこの作品もいよいよ最終回を迎えました。ストーリーに関しては、多くの伏線が張り巡らされ、その全ては本当に回収されるのか?と少し心配でしたが、大方消化することが出来ていたと思います。

それでも、最終回はキャラクターのセリフが抽象的な表現に終始していたため、分かりにくい部分もあったと思います。

また突然、慎との共闘姿勢を見せた諒の心変わりも、それまでの積み重ねがあったとは言え、演出としての説得力に欠けていたため、突飛に映ってしまったのは残念ですね。

それ以外の部分は、ほぼ完璧でありました。2クールの間、この作品が描き続けたものと・・・諒の想い・・・以前も言いましたが、後でジワ~と作用する丁寧な作りが素晴らしかった。慎同様に、我々もまたこの最終回で初めて、諒が背負っていた本当の重荷に気づくことが出来たのかもしれませんね。

諒は最後にメガネを外し、慎に何かを言いました。それは彼が、被り続けてきたペルソナを剥ぎ取り、ありのままの自分をさらけ出したという意思表示であったと思います。それこそ、両親の罪を背負い、弟達を守らんとする長男としてのペルソナであったのでしょうね。

その全てから解放された諒は、今はクジラの中に眠っているのか・・・映子や両親と共に・・・。

そんなわけで、スタッフならびに声優の皆様お疲れ様でした。ゲームのアニメ化というとあまりいいイメージはありませんでしたが、描くべきテーマを貫いた素晴らしい作品でありました。

これまでこの感想記事を読んで下さった方、コメントを下さった方、本当にありがとうございました。よろしければ感想等を聞かせてくださいませ。


それにしても、沢城さんの洵とユキの演じ分けが神がかっていた・・・凄いとしか言いようがない。そして、最後に洵は随分と男っぽい口調に変わっていましたが、やはりユキは眠りについたということなのでしょうね。洵の魅力は沢城さんが演じたからこそ引き出せたものなのでした・・・。


↑よろしければポチって押して頂けると励みになります。コメントを頂けるともっと嬉しいです

<今回はマクロス特集~!ポッドキャストラジオ ピッコロのらじお♪第19弾をアップ!!(08/06/14更新)>
ポッドキャスト版「ピッコロのらじお♪第19弾」をアップしたしました。今回はマクロス特集!現在放送中のマクロス・フロンティア。その原点である、初代マクロスTV版と劇場版の紹介と考察。さらに愉快なOPトークコーナーに、アニメニュースとアニメ感想をお届けする「ピッコロといろはのアニメおもちゃ箱」、もちろんレトロゲーム紹介コーナーもあるよ!!興味のある方は是非聴いてくださいませ。

アドレスはこちら→「ピッコロのらじお♪第19弾」


<ブロガーの皆様にお知らせ>
当ブログのポッドキャストラジオ「ピッコロのらじお♪」では現在、協賛サイト様を募集中でございます。協賛サイトになっていただいた場合は、お持ちのブログのCMを「ピッコロのらじお♪」にて流します。

*当ブログのCMが完成しましたので、こちらを参考にご検討くださいませ↓

http://db1.voiceblog.jp/data/koubow/1196348316.mp3

興味のある方はこちら→「ピッコロのらじお♪ 協賛サイト様募集中~」

<~アニメ話しをネットラジオで~>
毎週水曜日夜11時より、アニメ系ネットラジオ「ピッコロのらじお♪」をリアルタイム配信いたしております。
コードギアスR2、マクロスF、ソウルイーター、To LOVEる 、ドルアーガの塔 、かのこん 、ダ・カーポII セカンドシーズン 、ペルソナ、仮面のメイドガイ 、絶対可憐チルドレン、我が家のお稲荷さま。 、図書館戦争 、狂乱家族日記 等のアニメ話しや、最新ゲームやレトロゲームについて熱く語っております。興味のある方は是非聴いてみてください。ラジオの配信は、当ブログトップページまたは、「ねとらじ」にて。

<~ポッドキャストラジオの配信~>
こちらは隔週にて配信いたしております。各テーマについて考察やお勧めアニメ紹介、またレトロゲーム紹介などを行っております。興味ある方は是非聴いてみてくださいませ。

http://d.hatena.ne.jp/rainbow-dash/20080701/1214870857
http://app.blog.livedoor.jp/pizzadon/tb.cgi/51014405
http://rincolu.blog15.fc2.com/tb.php/1720-23a6297b
http://syuro.exblog.jp/tb/8929083
http://marinekarine.blog101.fc2.com/tb.php/221-db802701
http://kouyanoblog.blog61.fc2.com/tb.php/1174-3f97c3c6

0 Comments

Post a comment