(アニメ感想) 夏目友人帳 第7話 「子狐のぼうし」

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勉強合宿に出かけた夏目は、森の中で妖怪に苛められている「子狐」と出会う。怯えて途端に姿を消した「子狐」だったが、自分を助けてくれた夏目のことが気になる様子。そして、夏目が「友人帳」を持つものだと知ると、自分の名前を差し出し、子分にしてほしいと頼む。



まったくもって反則なのでありますよ・・・。私ぐらいの歳になると、どうも涙腺がゆるくなってしまうらしく、それも特定のキーワードに関して過剰反応してしまうのだから厄介です。

母親を亡くした孤独な子供・・・ああ~だめだこれだけでもう涙が止まらない・・・。

というわけで、今回は子狐と夏目の出会いのお話し。母を失い孤独となった子狐を苛める森の妖怪達・・・。しかし、丁度その場面に出くわした夏目は妖怪から子狐を救ったのです・・・これが運命の出会い・・・。

人間嫌いだった子狐は、なぜか夏目に興味を持ち始めます。そして、影から彼の姿を観察しているうちに、やがて自分と夏目の共通性を見出し始めるのです・・・。


友人と談笑する夏目の姿を見て、どこかウソっぽいと感じた子狐。どこか自分と似た匂いを感じているせいか、それは夏目の心の動きというものを良く見抜いていましたね。

夏目は、勉強合宿に出かける前、滋に声をかけられ近くの窯元で茶碗を受け取ってくれないか?と頼まれたことに、とても嬉しそうな表情を見せていました。

頼まれごとをされるということは、自分が必要とされているということ・・・孤独な夏目にとってそれがどのような意味を持つかはもはや言うまでもありませんね。

しかし、滋と接する時の夏目の微妙な表情が、私はとても気になりました。あの表情は気を遣っているを通り越して、どちらかというと「怯え」の表情にも近いものがあります。

あのような複雑な表情を見せる理由として、やはり夏目自身のこれまでの生い立ちが、関係していることは間違いないでしょう。「本当の自分の事を知られれば、また嫌われるかもれしない・・・」、その恐怖は人間に慣れてきたとは言え、やはり夏目の中に潜在的にあるものなのだと思います。

それゆえ、滋に限らず、学校の友人に対しても、必要以上に気を遣い、それが不自然な言葉や表情として表れてくるのでしょう。それが夏目と人との距離・・・そして、夏目は本当は孤独であると・・・。


そんな夏目に、子狐は会いたいと強く願いました。そして、ある妖怪からもらった少しの間だけ人間の姿になれるという薬を使い、夏目の元へと向かったのです。

ところが、夏目の家に到着した子狐はそこで、藤原夫妻と楽しく食卓を囲む楽しそうな夏目の姿を目撃します。

「良かったあ~夏目、楽しそうだった、寂しくなんてなかった。寂しいのは・・・寂しかったのは、僕・・・」。

何かから逃げるように走り出した子狐。夏目にどこなく同じ孤独の匂いを感じ、勝手に共感を覚えていた自分・・・。しかし、夏目は決して孤独ではなく、本当に寂しかったのは、強がっていた自分自身であったという気づき・・・。


打ちひしがれる子狐に・・・だがそれを大きな愛で包み込む夏目の優しさにホッとするやら、感動するやら・・・。このように様々な感情が一気に流れ込んでくるラストには、毎回やられたと・・・心から脱帽してしまうのですよ。

そして、必ず夏目の語りによって締め、そこには彼自身の成長を確認できるのもこの作品のいいところであるのです。ここに回ごとのテーマ性がしっかりと示されている・・・。

子狐を送っていく電車での夏目の言葉、「お前はエライね・・・俺は寂しくても、踏み出すのが怖くて何とかしようなんて思わなかった。だから一杯色んなものに気づけなかったのかもしれないな」。

先ほども記述したように、夏目は極端な恐れというものを、対人関係において抱いている。ただ彼にとっての救いは、藤原夫妻の家に引き取られたことです。

頼まれた茶碗の件では、「他人必要とされることでしか他人の繋がりを実感できなかった」という自分の考えが間違っていたことを確認。その前に子狐と会って「役に立つとか立たないではない」と話していたことも、そんな気づきを喚起させる要因となっていましたね。

夏目がこの家にやってきたことを歓迎し、三人同じ茶碗を作らせ、一つを夏目のものだと滋は言った。それを受けて、夏目は真の家族として受け入れられたということを実感したことでしょう。

しかし本当は、こんな形で示さなくとも、実は滋は夏目を家族として受け入れているという姿勢をずっと貫いていたのです。例えば、滋が夏目を「貴志」と呼び捨てにしていることなんかもそうだし、勉強合宿の費用も当然といった感じで出していた・・・。

ただ、夏目自身がなかなか心を開かないから、こうした一つ形として残るもので、家族の繋がりというものを滋は示したのではないでしようか?

「踏み込もうとしない恐れ」は、もっと早くにそこに到達できるかもしれない無駄を生じさせている・・・電車での夏目の言葉は、そんな自省の念を込めたものとしても響きましたね。

もっとも私は、夏目のそんな「ままならなさ」も、彼らしい、愛すべき点であると思っていますが・・・。

それにしても、想像通り矢島さんの素晴らしい演技が光っていた。彼女の声でしか表現できない部分が満載であったと思います。配役も卒が無い・・・なんだ、またこのアニメでやられてしまったよ・・・。


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