(アニメ感想) 魍魎の匣 第1話 「天人五衰の事」

魍魎の匣 (2) (怪COMIC)
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戦後の混乱がようやく収まった昭和27年。私立の女子校中等部に通う榎本頼子は、クラスメートの柚木加菜子と言葉を交わすことが多くなっていた。人形の頭を作る職人の母・君枝と二人暮らしの頼子の家は、決して裕福ではない。それなのに、クラスの誰よりも聡明で気高く美しい加菜子が、なぜか頼子だけに話しかけてくるのだ。頼子は、不思議なことを言い、難しい文芸誌を読む加菜子に戸惑うが、互いに孤独だった2人は次第に親交を深める・・・。



戦後間もない日本が舞台。冒頭の掴みから思わず引き込まれてしまう・・・「恐ろしくも美しい」という言葉がピッタリの作品でございますね。

人形の頭を作る職人の母と二人暮らしの頼子は、決して裕福ではなくいつも孤独の中にいた。しかし、そんな彼女に聡明で気高く美しいクラスメイトの加菜子が話しかけてきた。次第に二人は親交を深めるようになる・・・。

家庭が貧しいという引け目・・・そして母親が化粧っ気もなく、汗水を流し一生懸命に働くその姿は、夢見がちな年頃の少女を現実へと引き戻してしまうものとして作用していたのでしょう。母親を激しく嫌悪する頼子からは、そんな心情が汲み取れるていたのです

しかし、そんな頼子の前に現れた加奈子・・・。まるで別世界の人のような雰囲気を漂わせる彼女に、頼子が没頭していったのは言うまでもありません。まさにそれは現実逃避そのものでありますが、加奈子の囁く言葉の全てが、甘美な響きをもって聞こえ、次第に周りが見えなくなってしまう・・・。

月の下で二人が舞い踊る姿は、もはや別世界の出来事のようであり、美しいが少しの狂気を感じてしまうのです。頼子の脳内が幻想に犯されていく・・・そしてそれを象徴するような出来事が、加奈子と二人で計画した列車に乗っての「逃避行」でした

そのような心境に至るということは、頼子はもちろん加奈子にも、逃げ出したい何かが現実にあるということ。その共感は危険な同調を生み、さらなる幻想へと没頭していく・・・そして、その時が訪れるのです。それが、ラストの衝撃!・・・誰が、加奈子を線路に突き落としたのか?

直前に、頼子は加奈子の首筋のにきびを確認していました。それまで、人間らしさというものをまるで感じさせなかった加奈子から、初めて見い出された醜いもの・・・まさに、それは幻想の終りを意味していたように思えます

憧れてやまなかった存在からの裏切り・・・それは強い衝動をもって実行されたのかもしれない・・・。


いやあ~、想像以上に良かった。甘い幻想世界から一転して後半の一気に突き落とす展開・・・まさに!といった感じでした。演出力も光っていて、人の内面にある美しさ、醜さ、恐ろしさというものをしっかり描いていたと思います。

次回からの展開も激しく気になる・・・ああ~これからが、楽しみだ。

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