(アニメ感想) 魍魎の匣 第6話 「筥の事」

魍魎の匣 第一巻
魍魎の匣 第一巻




予告もなしにやって来た初対面の鳥口の幼い頃の情景を、まるで千里眼のように当てて見せた京極堂。タネ明かしを求める関口に対し、京極堂は、観察眼、推理力、豊富な知識を元に論理的に導き出した結果だ、と答える。安倍晴明を祀ってある神社の神主で、陰陽師でもある京極堂は、まもなく、心霊術、超能力、占い師、霊能者、宗教者の違いについて、それぞれ具体的に説明した・・・。



先日、京極夏彦の大ファンという友人から、魍魎の匣の魅力について色々と聞かされたわけですが、友人曰く京極さんは知識量が半端ではなく、作品の中で繰り広げられる薀蓄が凄いのだと言う・・・。もしこれがアニメでも同じように再現されているのであれば、素晴らしいとの事でしたが・・・今回はまさにその京極堂の薀蓄が堪能出来た回でありました・・・


まず最初に、京極堂は初対面である鳥口の素性を言い当てた、その種明かしをします。まあこれに関しては割りと良く言われていた手法で、事前にその人物の情報を仕入れておくというもの・・・。

知るはずもない情報を相手が知っていれば、それが特別な力によるものだと信じ込んでしまう。人とは存外、想像力に乏しい生き物でありますから、自身で理解の出来ない事象は、「奇跡による力」で説明してしまいがちだ・・・という事なのでしょう

そして間もなく、京極堂は心霊術、超能力、占い師、霊能者、宗教者の違いについての説明も始めます。

まずこれらには、先ほど記述したような仕掛けがあったとして、同じ理屈で非難できないだろうと言うのが京極堂の見解です。

例えば、超能力者はトリックがあるという時点で話しにならない・・・すぐに偽者として糾弾されるであろう・・・と。では占い師の場合はと言うと、京極堂のように対象の過去や現在を当てたからと言っても、それは入り口に過ぎないわけであります。

つまり、占い師の本分とは未来予測にあるわけで、過去を言い当てた事とは何の因果関係もない。客の過去や未来をいい当てる事は、所謂客寄せの部分なのだからという事・・・。まあ、これを詭弁だと話す関口の理屈は、その通りであるとは思いますけどね

さて、霊能者はと言うと、占い師と違いその本分は救済にある。彼らが奇跡を起こし客寄せをしたとしても、その先に行う祈祷や何かの効き目が増すのであれば、問題ないだろうという話し。

そして最後に宗教者・・・彼らの場合、霊能者と違ってその目的は布教。奇跡は神の力だと喧伝し信者を集めたとし、またその奇跡にインチキがあったとしても、ただちに批判できるものではなく、問題は教義の中身ということになる・・・

とまあ結局、京極堂が話したこれらの薀蓄というのは、全て鳥口が持ちかけるであろう、相談事を推理してのものだったのですけどね。

それにしても、これだけ長い説明台詞のシーンも特に混乱することなく、また退屈に思えることなく、見続けられたというのはやはり、声優さんの演技と演出力の賜物と言っていいのかもしれませんね


後半のパートは、鳥口の会社の編集部に、ある男が穢れ封じの御筥様という新興宗教の信者リストを売りたいと持ちかけた事に関しての話し・・・。

先ほど京極堂が話した、「信仰対象が霊能者自身であり、周りの信者に祭り上げられることによって擬似宗教が発生するというパターン」は、この新興宗教と似ている

もっとも、「御筥様」の場合、あくまでも信仰の対象は教主本人ではなく、「御筥様」という「」の事らしいですがね。

ただし、教主はその「筥」を信心するよう強制することはない。なぜなら、彼が行っているのは不幸を取り除くという救済であるからです。ここは、とても重要なポイントですね。

鳥口は直接、その教主に会いに行ったようでありますが、身分を隠したはずなのに、教主の自身の職業を言い当てられ驚愕した。ところが、京極堂によってそのからくりはあっさりと解明されたわけですが・・・つまりこの手法は他の信者にも使われている可能性が高い・・・。

ところで、このような話しをしている最中、関口の心の声で「呪をかけるうんぬん」の話しがありましたね。これはなかなか面白い。

つまり、京極堂の言葉の縛りの中で、鳥口は話さざるを得なくなったわけですが、この「呪」による縛りというのは、まさに御筥様(教主も含む)と信者の関係にも表されるのではないか?と思うのです

鳥口の話しでは、この御筥様の信者は次々に不幸になるとあった。そうなるのは、信心が足りないからだと教主が話せば、信者はやはり御筥様に縋らざるを得なくなる。こうして、教主は信者を繋ぎとめておくが出来るのだ。

もしかすると、信者の不幸も彼がそう仕組んだものかもしれないし、何かと因縁づけて説明することも可能で、そのように信者の心をコントロールしているのでしょう。それが「呪」による縛りというものなのだから・・・。頼子の母も、恐らくそんな感じだったのでしょうな


さて、今回の京極堂の薀蓄には、興味深く聞き入ることが出来ました。占い師や霊能者の詭弁や陰陽五行など、どれも興味が惹かれる話しでありました。そして、それによってバラバラのピースが少しずつ繋がっていくという実感もあり、気持ちがいい。

まさに京極堂の存在意義がはっきりと提示された回でありましたね。これは次回にも期待せにゃならんな~!

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