(アニメ感想) 宇宙をかける少女 第11話 「鏡信者たち」

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監視カメラの映像により、ミラーを奪う巨大な構造物とアレイダの関係を突き止め事件解決の協力を申し出る秋葉だが、風音に学校へ行くよう促されてしまう。しかし、自分にも何かできることはないかと考えた秋葉は、ほのかとイモちゃんと共にレオパルドの元へと向かった。一人だけ事情を知らないナミは風音に説明をもとめるが、風音から冷たくつきはなされ、家を出ることを決意する。一方、何者かの陰謀によりミラー泥棒の犯人に仕立てられたレオパルドは、怒り心頭。秋葉とレオパルドは協力し、アレイダとハコちゃん、そして巨大な構造物を追うことになる。集光用の巨大なミラーを宇宙に設置し敵を誘き寄せようとする秋葉達だったが、同じ事を考えたブーミンにより、別の宙域にブレインコロニー『ベンケイ』が出現。後を追ったレオパルドは、待ちかまえていたベンケイと対峙する。同じ頃、家を出たナミは、モデル時代の後輩のマドカ達と出会い、ナミを貶める幻聴を聞く。さらにマドカの口から辛辣な本音「お前の戻る場所なんてないよ」を聞く。他人の目、声に怯えながら自室に閉じこもるが、幻聴、幻覚を見る。ブログ炎上からトラウマに苦しんでいたナミの元にネルヴァルの声が響く。そして、ナミの前に現れたアレイダは救いの手を差し伸べるのだった。



箱ちゃんと関わったことにより、彼女を救いたいというはっきりとした目的意識が、秋葉の中で芽生えた事は大変喜ばしい。

他者との関わりは人を大きく変える・・・それは、多くの物事において自己完結し、そこから進むことが出来なかったその壁を、あっという間にとっぱらってしまうほどのパワーさえ生み出すのです

何より、「こうしたい」という自分の意志によっと行動している事に意味がある。ようやく、秋葉は自身を縛っていた何かから開放されつつあるのだ・・・。


そんな秋葉の対比として今回描かれていたのが、ナミの心の動き・・・。いつも沈んだ表情をしている彼女の過去に何があったのか?といったところも明かされ、空気化していたその個性にも、ようやくスポットが当たったという感じ。

私自身は当初から、ナミの事は気になっていました。あまり目立たなかったとは言え、随所に彼女の中に渦巻く心の闇が垣間見えていたし、そんな心情描写は秋葉よりずっと自然だったと思っています

結局のところ、秋葉もナミも抱える問題は、根本の部分では同じなのではないでしょうか?

自身の目的が持てず、ただ流されるまま生きてきた。そして、何もない自分にどこか引け目を感じ、前に進めないままでいた・・・それが以前の秋葉。

ではナミはと言うと・・・かつてはモデルとして輝ける場所にいたが、ブログ炎上と言う「ファンからの否定」を受け、そこより逃げ出してしまった。

彼女が前に進めないのは、かつて受けた「他者からの否定」が恐怖となっているからなのでしょう


つまり、秋葉とナミの両者が、前に進むために必要なのは、他者からの「承認」と自己の肯定であろうと私は考えています。そして、秋葉がナミより先んじて大きな一歩を踏み出せたのは、そのうちの一つが得られたからなのです

長女は、秋葉こそ「宇宙をかける少女」だと言い放ち、彼女に役割を与えました。それは、まさに先ほど言った「他者からの承認」として秋葉の心に作用し、これによって彼女は、漠然とだが目的意識を持った。

後は「自己の肯定」行われる事ににより、彼女はさらに一歩先へと進めるわけですが、それは「自分を認める」という小さな作業の積み重ねの先にあるものだと私は思っていますので、まずは考えるより行動することが重要となるでしょう

その意味で、「人類を危機を救う」という大きな目的によって心を動かされるのではなく、「はこちゃんを取り返したい」自身がはっきりと意識できる目的を抱いて動き出したことは、秋葉にとっていい傾向と言えるでしょうね。


それに比べて、ナミの場合は今回、大変気の毒な目に遭ったと言わざるを得ない。長女が彼女へと放った痛烈な言葉は、まさにナミ自身がもっとも恐れていた「他者からの否定」であり、庇護すべき家族がそれをやってしまったのはあまりにもまずかった

そして、「家を出て行く!」と宣言したナミを止めなかったという事は、家という彼女の唯一の居場所さえ奪ったにも等しい行為であるわけです。


そんな全てを失ったナミが「確かな答え」を出してくれるであろう存在に、惹かれるのは必然であり、そこにはネルヴァルやアレイダの付け入る隙があったと言えます。

その人は、自分を必要とし「いてもいい」と受け入れてくれる居場所さえも提供してくれた

もはや思考停止してしまったナミが、アレイダについていくまでの流れは、とても説得力があり、また彼女の心情にも共感出来る構成になっていたと思います。


ところで今回、馬場つつじがアレイダ側に取り込まれていた事が明らかとなりましたが、彼女のパートナーとなるベンケイを紹介する際のアレイダの言葉が気になりました。

「自己投影出来るようなパートナーが必要」・・・結局、ベンケイ、そしてレオパルドの言う「自己実現」とは、自身の叶えられない理想を秋葉やつつじを通し実行させる事で、味わえる充足感の事を指しているのかもしれない

まあ、それを強いられた秋葉達が、何れ大きな反発心を露にすることは目に見えていますが、その後に両者の関係性がどのようなものに変わるのかはちょっと興味深い。

少しずつこの作品のテーマが見えてきましたが、これをやりきるのはなかなか難しいと思います。さあ、スタッフは我々に何を見せてくれるのか?今後にも期待!

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