(アニメ感想) けいおん! 第13話(番外編) 「冬の日」
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先週が最終回で、今回が番外編。さあ、けいおん!もこれで見納め!篤と楽しもうではありませんか~!!
☆<6/27更新>前回、けいおん!(第12話 「軽音!」)の感想をポットキャストにて収録!
「最終回は花田さん脚本なのにまともだった?」、「肝心の演奏シーンはどうだった?」、「作品性と商業主義の葛藤について・・・」等、アニメブロガーが集まりあれこれと真剣に語っております。聴きたい方は↓をクリック
★けいおん! 第12話感想談義

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季節は冬かな?・・・学園祭から少し経過した後の話しでしょうか?けいおん部メンバーの以前と変わらない日常・・・のはずが、どこか落ち着かない。その「違和感」の原因は何だろう?そんな疑問から始まり、ストーリーは進行していきます。
最初は、よくあるお誕生日イベントかな?(皆気づかないフリして、実は影でパーティーの準備をしているいうアレ)と思いましたが、そうではなく、実際には本当にそれぞれが事情を抱えており、唯の元に集まれなかったというオチ。
途中の少し沈む展開は、それぞれのバラバラになった心、つまりけいおん部の危機というものを示唆していたわけです。ところが、唯のマイペースな(というか空気読めない)メールによって、再びメンバーの惑う心が一つに引き戻される事になった。
変わったよう見えて、本質的には何も変わっていなかった・・・しかしながら、実は少しの変化(成長)もあったんだよという事実が最後に示されていたのです。
その変わらない日常を確認した事で、視聴者には安心感が及ぼされた・・・と同時に、この物語が終わってしまうことへの一抹の寂しさが生じたのでした。ところが不思議と感傷的にはならない・・・このような物語の締め方は、何ともけいおんらしく、最後までその「らしさ」を貫いた事にただ感心するのみでございました。
<日常系物語とは何なのか?>
さて、全ての回が終了したところで、総評といきますかね。本当に、女子高生の楽しげな日常を描いた作品であり、恐らくはそれ以上のものはなかったのだろうと思います。
回を重ねるごとに、けいおん人気は過熱していきましたが、そのような現象はともかくとして、視聴者の間では作品の内容に対する幾つかの議論が発生し、私自身も何度か記事で問題提起をしてコメント等では多くの意見を頂きました。
私がこの「けいおん!」が始まった当初に期待したものとは、日常系ならではの気楽さと、そしてけいおん部のメンバーが一つの目標へと向かって突き進んでいくという成長物語要素であります。
ただこの作品において、その二つの要素の両立が必ずしも成功したとは言えず、それ故上記のような議論が起こったのだと私は解釈しています。
日常系の物語と言うのは、基本的にはその変わらない日常というところに安心感を覚え、それが一つの作品性として成立しているのです。良く例に挙げられる、ひだまりスケッチや、スケッチブック等が、それに当てはまりますね。
だから、これらの物語の中では日常から逸脱することは決してない。それは、居場所であったり、キャラクターの関係性であったり・・・と。そこに変化が生じてしまっては、日常系ではなくなるのです。
<日常系と成長物語の両立の難しさ・・・しかし成功例があった!?>
けいおん!と言う作品は、日常系でありながらも、けいおん部のメンバーが一つの目標を設定し、物語もそこへ向かっていくという成長物語としての要素も盛り込まれていたのですが、結局そのような物語の定石としての練習風景の描写や、部員同士の対立といったところをあまり重視して描いてこなかったのは、極力日常系のゆるさから逸脱したくないという意図があったからだと私は考えています。もちろん、ファンがそれを望まないというのもあるでしょうが・・・。
では、日常系と成長物語が成立しないのか?・・・私自身、この問いとずっと向き合ってきましたけど、なかなか答えが出せず、色々と揺らいでおりました。しかし、取り合えずはこう結論付けました。難しいが、決して出来ないことはないと・・・。
実は、私の知る限りで一つの成功例があるのです。その作品とは「スケッチブック」。この作品も、所謂日常系に分類され、やはり一人の女子高生のゆる~い日常が展開されたわけです。
そして、私が最も感心したのは、徹底して日常から離れないよう描かれていた点。物語は、いつも学校とその周辺(通学路も含む)で展開され、そこから離れる事はなかった。例えば、美術部の合宿で他所の土地へ行くという回があったのですが、その時も結局は、学校で合宿するというオチになっていたのです。
この作品の中では学校の風景こそが日常となっており、そこから離れる事はつまり日常からの逸脱を意味していたのでしょう。そのような日常系物語の定型を崩すことなく、しかしながら主人公である空の成長物語としてもちゃんと成立させていたところが、この作品の凄いところです。
では、なぜそのような事が可能だったのか?・・・私は人の成長というものは、何か大きなきっかけによって生じるものではなく、多くの場合、小さな気づきその連続によって達成されるものだと考えています。
まさに、この物語ではそのような主人公・ソラの小さな気づきというものを描き続けていました。そして、その積み重ねが、最終回において、確かな成長として示され、そして物語の完結を見たのです。
随分と長くなりましたけど、けいおん!でも、そのように自然な成長というものを描くことは可能だったと思います。私は、けいおん!が最終回が最後に提示したものや、番外編については満足してますが、その過程においては、もう少しやりようがあったのではないか?と考えております。
そこをうまくやれば、シリアスシーンの挿入が不自然だという不満も出なかったように思いますね。何にしても、私は十分に楽しめたし、また色々と考えさせられる部分もあった、記憶に残るアニけいメでございました。
スタッフ並びに声優の皆様お疲れさまでした。そして、これまで私の感想記事を読んでくださった方、コメントを下さった方、本当にありがとうございました。よろしければ感想等を聞かせてくださいませ。
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