(アニメ感想) 青い文学シリーズ 人間失格 第3話 「世間」 

人間失格 (集英社文庫)
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そこでの生活は、人間らしいもののように思えた……。志津子とその娘の茂子。葉蔵はふたりと同居していた。そんな中でも、父の「金を稼げない奴は、人間として失格」という言葉が、彼を苦しめる。そこで志津子は、葉蔵の描いた漫画を売り込みに行く。結果は頗る好評。現れた「お化け」にも耳を貸さず、穏やかな日々に、葉蔵は心持ちを豊かにする。そこに引っかかりを与えたのは、堀木の「世間」という言葉だった。漫画の持ち込み先の編集長も「世間」を口にし、鎌倉心中の件に触れてくる。葉蔵は「世間が自分をお化けにしたがっている」と酒を呷った。さらに、茂子に殺人の噂を聞かれ「本当のお父ちゃんが欲しい」という、無邪気で残酷な言葉に蒼褪める。「世間」という何かから逃げ出す葉蔵。「生まれてきてすみません」。独り言ち、雪景色の中、力なく横たわる。その時、白銀世界に、鮮やかな朱が引かれた。紅い傘を差し彼を覗き込むのは、女神か、悪魔か。





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道化を演じることで、世間との迎合を果たそうとした男。ところが、それを一人の少年に見破られてしまった。そこから大庭の精神は激しく混乱する。おそらく、その少年の目こそ大庭葉蔵の内面に潜む罪悪の目覚めだったのだろうか?

大庭が化け物と称したそれは、いつも彼の側にあり、黒くたぎった目で見つめている。最初はそれとうまく共存する生活を送っていたものの、しかし次第にそのバランスが崩れ始め、それと同時に大庭が求めて手に入れた日常も崩壊していった・・・。

結局、自身を騙せない男の苦悩であるわけだけども、それ故に世間との折り合いがうまくつけられないのだろうな。だから、「極端」へと移行してしまう。それは破滅的で、世間に到底受け入れられるものではない・・・悪循環なのだ。

世間の目は常に自身を追いかけてくるし、その罪の意識から逃れられない故に死を願う。まあ、どうしようもなく自堕落な男なんだけど、女が彼を甘やかすから、さらにその地獄から抜け出せないのだよな。

この閉塞感を打ち破れる術を大庭が持っているとも思えないし、やはり彼は女に依存し続けるのだろう・・・実に不健全。しかし、彼がどこに逃げても、自身が世界と無関係でない事を突きつけられ続けるはずだ。

どうしようもない男だと見下げたくなるけど、彼の耐え難い苦しみには共感するところがあり、まったくもって精神的にはキツい作品だわな・・・。

<10月28日水曜日夜11時からはアニメ系リネットラジオ「ピッコロのらじお♪」を放送する予定>

10月28日(水)夜11時から放送の「ピッコロのらじお♪」では、一週間に放送された様々なアニメについて語っていく予定です。最近特に力を入れて語っているアニメはDTB2、とある科学の超電磁砲、君に届け、ハガレン等です。

当日は掲示板も設置しますので、興味のある方は是非参加してください!アニメブロガーの本音はここでしか聞けない!?そして、もちろん他のアニメについても徹底レピュー!クイーンズブレイド、アスラクライン2、けんぷファー、にゃんこい!、戦う司書、生徒会の一存、とある科学の超電磁砲、聖剣の刀鍛冶(ブラックスミス)、犬夜叉完結編、そらのおとしもの、夏のあらし!春夏冬中、ミラクル☆トレイン、真・恋姫†無双、乃木坂春香の秘密ぴゅあれっつぁ♪、こばと。、君に届け、11eyes-イレブンアイズ-、ささめきこと、FAIRY TAIL、WHITE ALBUM、空中ブランコ、DARKER THAN BLACK 流星の双子、鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST、うみねこのなく頃に等など。

「ピッコロのらじお♪」は、藍依さん時雄さんゆーくりっどさん、おにくやさんといったレギュラー陣と共に、アニメについて楽しく語っております。ラジオの配信のお知らせ、ラジオの聞き方等は、当ブログトップページをご覧下さい。

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