(アニメ感想) 青い文学シリーズ 第12話 「地獄変」

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国王にもその実力を認められる稀代の絵師、良秀。彼はある時、王の民を人とも思わぬ専横ぶりに愕然とする。

衝撃の覚めやらぬまま、彼は王から栄華を誇るこの国の絵を描くように仰せつかる。この国……貧しい人間を蹂躙し、貴族だけが栄える、そんな国を、良秀は狂気に取り付かれたが如く描き続ける。

そこに描かれていたのはまぎれもない、地獄だった。さらに良秀は国王に直訴する。

その願いは国王を激しく揺さぶるものだった。。






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蜘蛛の糸の世界観がどうやら引き継がれているようで、王も引き続き同じ人間が登場。ただ、これは原作を読んでいる人達の間では意見が分かれるかもしれない。

そもそも、原作の王の人物像はあの小説だけでは掴みにくいものがあるのですよね。それだけに、読者それぞれのイメージ像というものがあると思います。私は、あそこまで俗っぽいとは思わないし、またあれほどまで歪んでいると言うような印象はなかったかな。

そして、良秀にしても小説の方では「猿のように醜怪な容貌を持ち、恥知らずで高慢ちきな性格」と書かれ、アニメでの善人的なイメージとはやはりかけ離れていますね。このようなキャラクター性の変更によって、最後に展開された壮絶なシーンの意味合いも多少は変わって見えるかもしれません。


原作小説において良秀という男はもっと、自身の目指す芸術性に対してもっと貪欲になっていたと思うのですよね。ところが、その果てに溺愛していた娘が火の地獄の中でもだえ苦しむ姿を描くことになるという運命。しかし、良秀は業火に焼かれる娘の姿を「驚きや悲しみを超越した、厳かな表情」で眺めていたのです。その狂気というところに、何とも恐ろしいものを見た気分になってしまう。

まさしく、「実に恐ろしきは人の業なり」でありますね。良秀の狂気とその狂気に加担する王・・・神の視点でその様子を俯瞰した場合、やはりそれこそ真の地獄であると私には思えたのです。


それを踏まえるとアニメでの、は正常な良秀が王の理不尽に地獄を見出し、最後は自身もその理不尽を強いられ、しかしその中で狂気に駆られるという業の末、命尽きるという描写では、微妙にニュアンスが違ってきますね。

もっともっと、人の深い内面に潜む得体の知れないものに対して抱く恐怖みたいなものは、このアニメでは味わうことは出来ませんでした。その意味でアニメスタッフのこの解釈は私としては残念なものだったかな。

これについては他の人の意見も色々聞いてみたい気がするが・・・このシリーズを見ている人は致命的に少ないんだなあ~。うーん、良い回も多いのに・・・なかなかアニメファンには受け入れられる内容ではないかな。


そんなわけで、青い文学シリーズも今回で最終回。非常に面白い試みだし、こんな実験的なことが出来るのはこの枠とノイタミ枠しかないのでやはり貴重ですね。

元々、名作文学シリーズのアニメ化は見てみたいと思っていたところだったので、私としてはこの企画が実現されただけでも十分に満足。様々な監督による競作という形式も興味深かったし、こうした企画は、今後アニメ界において何らかの意味をもたらすのではないかと私は考えています。

是非ともまた多くの挑戦を続けて欲しい・・・この枠にはこれからも期待しております。

<今年一年のアニメを総決算!!12月30日(水)放送の「ピッコロのらじお♪」は年忘れスペシャル 夜11時より>

12月30日(水)夜11時から放送の「ピッコロのらじお♪」は、年忘れスペシャルを「一年間のアニメを総決算!」を予定。今年一年のアニメを様々な幾つかの部門に分け多角的(?)に語っていきたいと思います。果たして今年はどんな作品、ストーリー、音楽、キャラクターが印象に残っているのか!?

当日は掲示板も設置しますので、興味のある方は是非参加してください!アニメブロガーの本音はここでしか聞けない!?クイーンズブレイド、アスラクライン2、けんぷファー、にゃんこい!、戦う司書、生徒会の一存、とある科学の超電磁砲、聖剣の刀鍛冶(ブラックスミス)、犬夜叉完結編、そらのおとしもの、夏のあらし!春夏冬中、ミラクル☆トレイン、真・恋姫†無双、乃木坂春香の秘密ぴゅあれっつぁ♪、こばと。、君に届け、11eyes-イレブンアイズ-、ささめきこと、FAIRY TAIL、WHITE ALBUM、空中ブランコ、DARKER THAN BLACK 流星の双子、鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST、うみねこのなく頃に等など。

「ピッコロのらじお♪」は、藍依さん時雄さんゆーくりっどさん、おにくやさんといったレギュラー陣と共に、アニメについて楽しく語っております。ラジオの配信のお知らせ、ラジオの聞き方等は、当ブログトップページをご覧下さい。

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