(アニメ感想) 化物語 第15話 「つばさキャット 其ノ伍」

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忍野メメの不自然な態度の原因は、忍野忍の家出だった。八九寺、神原、千石らとともに忍を探す阿良々木だが、どうしても見つけることができない。途方にくれる阿良々木の前に現れたのは……





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<シャフト演出が今回は冴えていた!!>

いやあ~今回は最終回にふさわしく、シャフト演出が冴えていた。羽川の心の闇をエグり出し、そして暦へと突きつける。そんなとてつもない狂気(凶器)を良く表現していたと思う。

こんなにもしんどい女の子のドロドロした感情のうねりを、こうまでも重くそして脅迫的に迫る勢いでもって演出してしまうのはシャフトをおいて他にないと確信いたしました

さて、私は所謂メンヘラ系の女の子が苦手なんです・・・。昨日丁度、私が主催するネッラトラジオで話題になったところなんですが、メンヘラとは「2ちゃんねるでメンタルヘルス板があってそこの住人達を略してメンヘラと呼んだのが語源」と言われています。

まあ、つまりはちょっと精神的に少ししんどい状態にある人達のことを指すわけですね。

その定義で言うと化物語に登場する女の子の多くがこのメンヘラ系に属していると言えるのではないでしょうか?

そんな心の様々な問題が、顕在化した存在が「怪異」であって、その彼女達を救済するため暦が奮闘するのがこの物語であるわけです


私は所謂メンヘラ系の女の子がどうも苦手なんです・・・。だって暦を見ていたら分かるように、彼女達と向き合う時には、とてつもないエネルギーを消耗してしまうのですよ。

何か一つでも対処を間違えると、こちらもとてつもないダメージとして返ってくるような、あるいは相手を粉々壊してしまうような危うさを感じてしまう・・・。

決してそんな最悪の状況に至らぬよう、言葉を選び、態度を選び・・・まるで綱渡りでもするかのような緊張感

それを実行している暦は心から凄い男だと思います。彼は女の子達のもっともしんどい部分と対峙してもなお、暦らしさを失わずにいられるのですからね。


<私がメンヘラ系の女の子が苦手な理由>

そんなわけで、私は所謂メンヘラ系の女の子がどうも苦手なんです・・・。実は苦い過去がありまして、これをお話ししなければなりませんな。

小学校時代に遡ります。隣の席の女の子がいました。彼女は、とても大人しい子で、学校を休みがちな今で言うところの不登校児だったのです。

しかし私とは仲が良く、バカなことを言いながらじゃれ合ったりもしたものです。その女の子は私と話す時だけは、屈託ない笑顔を見せていたように思いました。

ある日、ふとしたことから「クラスで好きな子(異性)は誰なのか?」という話しになりまして、互いに気になる子を言い合う事になったのです。私は近所の幼馴染の女の子が好きだと言いました。

そして彼女はというと、「誰が好きなの?」と聞いたらば名前を言わずに私を黙って指差したではありませんか。私は彼女のことは嫌いではなかったのですが、恋愛感情はなく、しかも思ってもいなかった告白に大きな衝撃を受けてしまったのです。

次の日から、私は急に彼女に冷たくなりました。ええ、今からして思えばあからさまに毛嫌いするようなひどい態度を取ったと思います。そして、暫くして担任の先生に彼女と共に呼び出されました。

先生は、私が彼女にあまりにも冷たい態度を取るものだから、その子はご飯を取らず、夜も眠れない日々を過ごしとても苦しんでいることを私に伝えたのです。その時まで、彼女がそんなに苦しんでいるなんて知らなかったもので、私は大きな衝撃を受けたものです。

ただの照れ隠しの態度だったのでけど、でも彼女にはそれほどまでにつらい仕打ちに思えたのだと・・・それ以来私は、その女の子に対する態度を改めるようになりました。


<本当の恋愛を描くということ・・・>

長くなってしまいした・・・あの時の私は愚かだったと思います。ただ、その時に学んだことは、人の心とはそれほどまでに傷つきやすく、だからこそ大切に扱わなくちゃいけないものだということ。特に心が傷ついた状態にある人ならなおさらです。

様々な事情を抱えた女の子を救済していき、最後に一人の女性と結ばれる主人公・・・一見この形式だけ見れば、よくあるギャルゲーのそれと同じなのですよね。

ところがこの作品の女の子の抱える問題は、あまりにも根深く、それがとてつもない心の暗部を形成しているという事実は、まさに裏ギャルゲー作品風味と言ってもいいかもしれません

人の心の闇と向き合うという作業はそんなに生易しいものではなく、逆に相手にトドメを刺してしまうほどの凶器にもなりえ、それは私が過去に体験した事でもご承知の通り。

特に羽川編では、恋する女の子の心の闇というものを目の当たりにしたわけですが、これは「恋愛衝動」に起因する人の心の動きをうそ偽り無く描いているという点でも私は評価します。


だって、「恋愛」って楽しくて、美しいものばかりではないでしょう。時には大きな苦しみを伴い、また自身の心の中にあるもっと醜い部分とも対峙する事だってあるのですよ

そんな、内部で起こる大いなる葛藤をこの作品は、全てさらけ出してしまっているわけです。羽川のウソ、羽川のずるさ、羽川の自己欺瞞・・・本当に全部暴露し、それを暦や視聴者にに投げかけていたわけですね。

本能的に化け猫は、暦がそれを受け止めるだけの強さと優しさを持った男だと気づいたいたのでしょう。案の定暦はそれを受け止め、暦らしい優しさで、しかし暦らしい残酷さで結果的には怪異を打ち払った。


怪異とは何か? それは負の感情が溢れ具現化したようなものだと私は解釈しています。だから、これらと対峙するときは決して油断してはなりません

「蟲師」という作品の中でギンコが蟲について話したように「彼らは友人などではない奇妙な隣人だ」これと同様であります。

化け猫が見せた刹那的な悪意は、暦を殺傷するほどの凶器として発揮しました。

だが、実はその行動とは自身が消えるために取ったものであり、愛の発露としての行動であったのです。

「愛」とは他者を承認してしまう優しさだけでなく、他者を傷つける狂気をも時に含み、その複雑さとは「怪異」そのものであるなと私は思いました

怪異が人の心の作用から生み出されたものであるなら、そんな矛盾も納得できるものです。なんだか色々と語ってきて、でも化物語の色々な魅力を私自身発見出来た気がします。


最後に一言・・・これでようやく今期のアニメ評価一覧に「化物語」を入れる事が出来る。今期の評価企画が本当に楽しみだ。

<やるぜ!化物語&最終回特集!!・・・「ピッコロのらじお♪」は7月02日(金) 夜11時より放送予定>

7月02日(金)夜11時から放送の「ピッコロのらじお♪」は、「化物語&最終回特集!!」と題しまして、先日放送され最終回を迎えました化物語、デュラララ!!、WORKING!!等のアニメについて語る予定です。

最終回の感想、また作品の総評をリスナー様と一緒に楽しんで生きたいと思います。当日は掲示板も設置。初めての方も大歓迎なので、気軽に参加してくださいね~!

「ピッコロのらじお♪」は、藍依さん時雄さんゆーくりっどさん、おにくやさんといったレギュラー陣と共に、アニメについて楽しく語っております。ラジオの配信のお知らせ、ラジオの聞き方等は、当ブログトップページをご覧下さい。

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