(アニメ感想) 蟲師 第17話 「虚繭取り」




蟲師 其ノ弐/アニメ




旅を続けるギンコ。途中、背負った木箱からカラカラと言う音が・・・「文か?」と木箱の中からそれを取り出したギンコは「この頃まともに届かない。変え時か・・・」そう呟くのでした。双子の姉妹、綾と緒。ウロと呼ばれる蟲が見える彼女達は10歳になった頃、ウロ守をしている男の下に引き取られます。ウロ守とは密室から密室へと移動するウロと言う蟲の特性を生かして旅を続ける蟲師達の手紙を管理していると言う仕事。ウロ守のじいさんの仕事を見た綾と緒は「ウロさんて面白い」と話します。しかし、そんな彼女達に「ウロさんを甘く見てはならない」と戒める爺さん。ウロが沸きやすいこの地では、密室を見つけてはウロが沸く。「開けてはならん、閉じてはならん」、もし誤って閉じていた扉を開ければ逃げ出すウロと共に虚穴へと取り込まれてしまうと言います。そして、ある日・・・。

開けてはならんとの話しですが、では閉じたものは一生開けられないと言うことなのでしょうか?ああ、でも密室には長くいられないと言うから何れはいなくなった時に開ければいいのかな。さて、縁側で転寝をしていた緒に干していた布が風によって飛ばされ覆われてしまいます。それによって出来た密室空間にウロが沸きます。そして知らずにその布を綾が開いてしまったことにより緒は虚穴へと取り込まれてしまいます・・・。密室空間はダメと言うことは、お鍋のフタも布団の中もお口の中もダメと言うことでしょうか?こんな環境で生きていくとなると息が詰まりそうですね。自分のミスによって失ってしまった姉を探し出すために5年間ウロ師を続けながら、姉に宛てた手紙を送り続ける綾。

「虚穴に入ってみるか?」ギンコの言葉にはっとしたような表情見せる綾。そして綾はギンコと共に虚穴へと足を踏み入れます。そして、奥へと足を運んだ先で無数の穴を目の当たりにします。「この穴のうち外へと繋がっているのは一つ・・・」唖然とする綾にギンコは続けます・・・。

外へと繋がる穴意外はどこかへの密室と繋がっており中からは開けることは、さらにこういった大虚は無数にあり綾の姉がこの虚穴を通った可能性ですら低い・・・もはや絶望的なギンコの言葉に綾は姉探しを断念する・・・。しかし、今回はこれでお話しが終わりませんでした数年後姉はどこかの村で発見されます、綾の宛てた手紙を手にした状態で・・・。そして、手紙を頼りに故郷の妹の元へと帰ったと言う後日談つき。記憶は失い歳もいなくなった時のままですが、めずらしくハッピィエンドで終わりました。なぜ、歳をとらなかったかと言うのは今まで蟲師を見てきた人ならお気づきだと思いますが、蟲の世界と外界では流れる時間が異なると言うものだと思います。と言うことは、外の時間では何年が経っていても緒にとってはほんの数日だったのかもしれません。しかし、この話しも前回のお話しもそうですが「蟲師」では記憶を失くす、あるいは時間を奪われる(これは外で待つ人間の話しですけど。待ち続け失われた数年と言った意味で)と言う話しが本当に多いですね。時間や記憶という人にとって何にも変え難い大切なものを容赦なく奪っていく蟲というものの存在。人に現象だけを及ぼす「あるがままの存在」ギンコの言葉を思い出しますが、なんと残酷なことでしょう。しかし、それでもそんな蟲と上手く関わっていき時にはそれを利用する人間の逞しさを感じたお話しでした。

mushi06022600

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