(アニメ感想) STAR DRIVER 輝きのタクト 第25話 「僕たちのアプリボワゼ」
![]() | STAR DRIVER<スタードライバー>輝きのタクト 3 【完全生産限定版】 [Blu-ray] (2011/04/06) 宮野真守、早見沙織 他 商品詳細を見る |
ついにひが日死の巫女の封印が解かれ、キング・ザメクが復活した。
ケイトはその力でヘッドの野望を打ち砕く事を目論むが、ヘッドはサイバディ・シンパシーの力を使い、なんとスガタごとキング・ザメクを乗っ取る事に成功する。
スガタを救出すべく、タウバーンを駆りヘッドに立ち向かうタクト。

*一週間のアニメを濃く熱く語るラジオ、毎週水曜日と金曜日夜11時から放送の「ピッコロのらじお♪」をチェック!掲示板も設置、リアルタイムで是非DJに突っ込みを入れてください。アニメブロガー達の本音はここでしか聞けない!?
↑ポチって押して頂けると励みになります。コメントを頂けるとコメントレスさせて頂きます!
正直言って、今回で物語を完結させることは無理だと思っていました。しかながら最終回はうまいやり方で収めることが出来ていたと思います。勢いで乗り切るといった手法でしたが、解決すべき点はちゃんとクリアしていたと思うし、最終回だけの評価ならかなりいい線いってたと私は感じました。
で、結局この作品のテーマとは一体なんだったのでしょうね? 外界から隔絶されたような孤島の学園が舞台で、大人があまり登場せず、10代の若者が中心の物語。
一応ロボットアニメという体裁はとっていましたが、実際はロボット戦闘が主ではありませんでした。登場人物達はどこか閉塞感を覚えており、その中で足掻きそれを打破しようとする者もいれば、諦めただそれを受け入れるもの・・・それは様々で、しかしその姿こそ青春そのものであると私は感じずにはいられなかったのです。
大人の社会というのはなかなか厄介な世界でございまして、ある意味では自分らしく生きるということを諦め、そこに順応せざるをえない時があるのです。前回、人は社会で生きる知恵としてペルソナを被るのだと私は説明しました。
綺羅星十字団の若者達は全員が仮面を被っています。彼らはそうしてもう一人の自分を演じ、与えられた役割を全うしようとしていたのです。もっとも、綺羅星十字団にいる時と学園のいる時とでは全く異なる雰囲気を持っているからと言って、どちらが偽物の自分というわけではありません。そのどちらも自分であると言えるわけです。
意識して役割を演じるということは、ある意味では大人であるとも言えますね。ですから、様々な顔を持つ人妻女子高生やまた最後まで「演じ続けた」スガタは、とても「大人」だったと言えるかもしれません。
それに比べてタクトはただ真っ直ぐでありのままの自分で突き進もうとします。その真っ直ぐさは、全てを捨て過去に妄執するヘッドとは似ている部分はあるのですよ。
ただ、ヘッドが過去にとらわれ変わらぬままであり続けることを望むのに対し、タクトはあのままの自分でありながらも周囲ともに変化していくことを恐れていません。
タクトの生きる今は青春のほんの一ページで、しかし時にそれは苦難に満ちている。しかし、自分の居場所も、自分の進む方向も分からぬままでも、タクトが突き進める理由はただひとつ、彼には「未来」が見えているから。
過去しか見えていないヘッドに対して、目指すべき光を見いだしているタクト・・・この二人の決定的な違いとはそこにあったわけですな。若さの勢いは止まらない・・・過去にとらわれ続けていたヘッドが敗れたのは理の当然であったのかもしれませんね。
というわけで最終回。うーん簡潔に言いますと最終回は評価出来る部分はあるものの、連続性というものにかけ最終的に訴えたいテーマが見えても、説得力があったかと言われると疑問です。
こんな中途半端になるのであれば、登場人物も削ったほうがよかったし、省略してもいいエピソードもあったと思います。ロボットアニメ的な戦闘を期待していた人にも残念だったでしょう。
全てにおいて中途半端だったのは残念です。しかし数少ないオリジナルアニメでしたし、その試みは評価したいと思います。考察出来るところもありましたし、しの意味においては楽しめましたね。
<春の新作アニメ何が面白かった?・・・「ピッコロのらじお♪」は4月08日(金) 夜11時より放送予定>
4月08日(金)夜11時から放送を予定の「ピッコロのらじお♪」は、いよいよ始まった春の新作アニメのレビューを中心に語っていきます。何を見るか迷われている方は是非参考に!
当日は掲示板も設置!初めての方も大歓迎なので、気軽に参加してくださいね~!なお、ラジオの配信のお知らせ、ラジオの聞き方等は、当ブログトップページをご覧下さい。
http://fllayg.com/tb.php/2058
で、結局この作品のテーマとは一体なんだったのでしょうね? 外界から隔絶されたような孤島の学園が舞台で、大人があまり登場せず、10代の若者が中心の物語。
一応ロボットアニメという体裁はとっていましたが、実際はロボット戦闘が主ではありませんでした。登場人物達はどこか閉塞感を覚えており、その中で足掻きそれを打破しようとする者もいれば、諦めただそれを受け入れるもの・・・それは様々で、しかしその姿こそ青春そのものであると私は感じずにはいられなかったのです。
大人の社会というのはなかなか厄介な世界でございまして、ある意味では自分らしく生きるということを諦め、そこに順応せざるをえない時があるのです。前回、人は社会で生きる知恵としてペルソナを被るのだと私は説明しました。
綺羅星十字団の若者達は全員が仮面を被っています。彼らはそうしてもう一人の自分を演じ、与えられた役割を全うしようとしていたのです。もっとも、綺羅星十字団にいる時と学園のいる時とでは全く異なる雰囲気を持っているからと言って、どちらが偽物の自分というわけではありません。そのどちらも自分であると言えるわけです。
意識して役割を演じるということは、ある意味では大人であるとも言えますね。ですから、様々な顔を持つ人妻女子高生やまた最後まで「演じ続けた」スガタは、とても「大人」だったと言えるかもしれません。
それに比べてタクトはただ真っ直ぐでありのままの自分で突き進もうとします。その真っ直ぐさは、全てを捨て過去に妄執するヘッドとは似ている部分はあるのですよ。
ただ、ヘッドが過去にとらわれ変わらぬままであり続けることを望むのに対し、タクトはあのままの自分でありながらも周囲ともに変化していくことを恐れていません。
タクトの生きる今は青春のほんの一ページで、しかし時にそれは苦難に満ちている。しかし、自分の居場所も、自分の進む方向も分からぬままでも、タクトが突き進める理由はただひとつ、彼には「未来」が見えているから。
過去しか見えていないヘッドに対して、目指すべき光を見いだしているタクト・・・この二人の決定的な違いとはそこにあったわけですな。若さの勢いは止まらない・・・過去にとらわれ続けていたヘッドが敗れたのは理の当然であったのかもしれませんね。
というわけで最終回。うーん簡潔に言いますと最終回は評価出来る部分はあるものの、連続性というものにかけ最終的に訴えたいテーマが見えても、説得力があったかと言われると疑問です。
こんな中途半端になるのであれば、登場人物も削ったほうがよかったし、省略してもいいエピソードもあったと思います。ロボットアニメ的な戦闘を期待していた人にも残念だったでしょう。
全てにおいて中途半端だったのは残念です。しかし数少ないオリジナルアニメでしたし、その試みは評価したいと思います。考察出来るところもありましたし、しの意味においては楽しめましたね。
<春の新作アニメ何が面白かった?・・・「ピッコロのらじお♪」は4月08日(金) 夜11時より放送予定>
4月08日(金)夜11時から放送を予定の「ピッコロのらじお♪」は、いよいよ始まった春の新作アニメのレビューを中心に語っていきます。何を見るか迷われている方は是非参考に!
当日は掲示板も設置!初めての方も大歓迎なので、気軽に参加してくださいね~!なお、ラジオの配信のお知らせ、ラジオの聞き方等は、当ブログトップページをご覧下さい。
http://fllayg.com/tb.php/2058
-
No title
人間模様とかが良かった話もいくつかありましたけど、いまいちなところが多かったです。