(アニメ感想) 花咲くいろは 第13話 「四十万の女」
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母親を車に乗せ戻ってきた緒花たち。
皐月は着くなり、浴衣のデザインやお茶菓子、お風呂の時間について、いろいろと指摘する。
菜子はそんな彼女を素敵と思い、小さい頃から姉にいじめられてきた縁は威圧的なオーラにひるみ、
次郎丸は皐月の艶めかしく白いうなじにやられていた。
一方、スイと緒花は皐月と距離を取っていたのだが……。
仕事を通してスイ、皐月、緒花それぞれの気持ちが交錯。
四十万の女たちの物語に新たな1ページが加わる。

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「私の帰るべき場所」・・・このテーマは、第10話からより顕在化し今回のお話しで一つの収束を迎えることになりました。もうここで終わっても良いぐらいの出来でありましたね。
私は以前に、序盤は緒花の性格付けがはっきりせず、どこか彼女はフワフワした印象を受けたと感想に書いたことがあります。彼女のそんなフワフワした感は、緒花自身がはっきりとした心の拠り所というものを獲得していなかったせいもあるのではないかと、今にしては思うのですよ。
東京にいたところは、母親と暮らしていた家が居場所にならず、それは緒花自身の言葉にもあったように母が「女」であったせいもあるのではないでしょう。緒花の母は仕事に恋に自由に生きたいと考える人間で、その分家族をあまり家族を省みることはなかった。
もちろん、母としては娘を愛してなかったわけでもないし、彼女なりには気にしていたとは思います。しかし、母の緒花に対する関わり方というのは、対等の大人に接する態度と変わらないものなだったのですよね。
これは今も昔も変わらないように思います。つまり、ある意味では緒花を大人として認め、子供扱いしなかった。ただ、緒花からすれば母親に甘えたり、相談に乗ってもらいたい事もあったでしょう。
そのせいで、母との暮らしの場は緒花にとって心休まる「居場所」とはならなかったのですよね。当初彼女がどこか現実逃避にも近いような発言をしていたのは、本当は自身の精神を安定させる「居場所」が欲しかったからなのかもしれません。
実は母の緒花に対する接し方というのは、かつての彼女とスイとの関係とも共通するところがあると思います。
スイは旅館経営に忙しく、おそらくは娘を特別扱いはしなかったし、また厳しい態度も娘に早めの自立を促すためだったのではないでしょうか?
当然、緒花の母親はこれに強く反発したわけですが、皮肉なことに自分の娘にも同じような苦痛を強いていたのですよね。その事の罪は本人も自覚していたように思います。
だから、かつて自分が逃げ出した場所に娘が愛着を持ち、そしてあの場所へと連れ戻そうとした事は一つの運命であると受け入れた。母自身にとっても今回は過去とのケリを付ける重要な局面となったのでしょうね。
母は以前と変わらない喜翆荘であることを確認し、その上でその「変わらない」を維持し続けていることの凄さを実感しました。母となり、仕事に恋に生きる身としてまるで落ち着かない生活をおくっているからこそ、それは生じ得なかった思いなのかもしれません。
その上で、娘の日常となった喜翆荘を支える人々の営みを認め、「いつまでも変わらない喜翆荘を支え続けていることこそが進歩しているという証」と評価したのです。
緒花にとっての居場所が「素晴らしきところ」という承認を母より受けたことで緒花はより一層、この旅館こそが生きがいということ思いを確認し、また一つ成長しました。
まあ、これでこうちゃんとの恋に決着をつけたことになりましたね。こうして男の知らないところで女は割り切り、成長し強くなっていくのです。
こうちゃんにとっては残念なことですが、愛を勝ち取るのに積極的な働きかけが出来ないあんな調子では、緒花と付き合う資格はないですわ。女って強い!
<咲の二期が決定!・・・「ピッコロのらじお♪」は6月29日(水) 夜11時より放送予定>
6月29日(水)夜11時から放送の「ピッコロのらじお♪」は、花咲くいろは、世界一初恋、青のエクソシスト、シュタインズゲート等の春の新作アニメについて語っていきますよ~!!
当日は掲示板も設置しますので、興味のある方は是非参加してください!アニメブロガーの本音はここでしか聞けない!?
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私は以前に、序盤は緒花の性格付けがはっきりせず、どこか彼女はフワフワした印象を受けたと感想に書いたことがあります。彼女のそんなフワフワした感は、緒花自身がはっきりとした心の拠り所というものを獲得していなかったせいもあるのではないかと、今にしては思うのですよ。
東京にいたところは、母親と暮らしていた家が居場所にならず、それは緒花自身の言葉にもあったように母が「女」であったせいもあるのではないでしょう。緒花の母は仕事に恋に自由に生きたいと考える人間で、その分家族をあまり家族を省みることはなかった。
もちろん、母としては娘を愛してなかったわけでもないし、彼女なりには気にしていたとは思います。しかし、母の緒花に対する関わり方というのは、対等の大人に接する態度と変わらないものなだったのですよね。
これは今も昔も変わらないように思います。つまり、ある意味では緒花を大人として認め、子供扱いしなかった。ただ、緒花からすれば母親に甘えたり、相談に乗ってもらいたい事もあったでしょう。
そのせいで、母との暮らしの場は緒花にとって心休まる「居場所」とはならなかったのですよね。当初彼女がどこか現実逃避にも近いような発言をしていたのは、本当は自身の精神を安定させる「居場所」が欲しかったからなのかもしれません。
実は母の緒花に対する接し方というのは、かつての彼女とスイとの関係とも共通するところがあると思います。
スイは旅館経営に忙しく、おそらくは娘を特別扱いはしなかったし、また厳しい態度も娘に早めの自立を促すためだったのではないでしょうか?
当然、緒花の母親はこれに強く反発したわけですが、皮肉なことに自分の娘にも同じような苦痛を強いていたのですよね。その事の罪は本人も自覚していたように思います。
だから、かつて自分が逃げ出した場所に娘が愛着を持ち、そしてあの場所へと連れ戻そうとした事は一つの運命であると受け入れた。母自身にとっても今回は過去とのケリを付ける重要な局面となったのでしょうね。
母は以前と変わらない喜翆荘であることを確認し、その上でその「変わらない」を維持し続けていることの凄さを実感しました。母となり、仕事に恋に生きる身としてまるで落ち着かない生活をおくっているからこそ、それは生じ得なかった思いなのかもしれません。
その上で、娘の日常となった喜翆荘を支える人々の営みを認め、「いつまでも変わらない喜翆荘を支え続けていることこそが進歩しているという証」と評価したのです。
緒花にとっての居場所が「素晴らしきところ」という承認を母より受けたことで緒花はより一層、この旅館こそが生きがいということ思いを確認し、また一つ成長しました。
まあ、これでこうちゃんとの恋に決着をつけたことになりましたね。こうして男の知らないところで女は割り切り、成長し強くなっていくのです。
こうちゃんにとっては残念なことですが、愛を勝ち取るのに積極的な働きかけが出来ないあんな調子では、緒花と付き合う資格はないですわ。女って強い!
<咲の二期が決定!・・・「ピッコロのらじお♪」は6月29日(水) 夜11時より放送予定>
6月29日(水)夜11時から放送の「ピッコロのらじお♪」は、花咲くいろは、世界一初恋、青のエクソシスト、シュタインズゲート等の春の新作アニメについて語っていきますよ~!!
当日は掲示板も設置しますので、興味のある方は是非参加してください!アニメブロガーの本音はここでしか聞けない!?
詳しくは放送日当日、当ブログのトップページを御覧ください。
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