(アニメ感想) 青の祓魔師 第13話 「証明」

燐の父親である獅郎は序盤で死んでしまったのですが、回想に度々登場するので時折彼は生きているのではないか?という錯覚に陥ることがあるのですよね。実際、燐の中で彼はまだ生きているのでしょう。

作中の繰り返しの回想の中では、父獅郎が燐にどれだけの愛情を注いでいたのかが示されており、燐自身も今頃になってその確かな愛を実感しているようでありますね。しかしそれだけの愛を受けていたのならば、序盤の燐の父に対する態度には違和感を覚えるところはあります。

いくら反抗期とは言え、かつての父親からの働きかけを無視していたような態度で、うーんあれは何だったのか?と考えてはしまいます。まあ失ってからその人の与えてくれたものの大きさに気づくということはよくある話しではありますが・・・。

そんな少々首をかしげたくなる部分はありましたけども、シュラの本気の問いかけによって燐の人間性が明らかとなり、燐にも「自身が何者になるのか?」ということをはっきりと自覚が及ぼされたいいエピソードであったと思います。

結局、燐にとって父親というのは原点でいつまでも忘れられない存在なのですよね。燐の強い力はおそらく全ての人間にとって無視出来ない脅威であるはずなんです。しかし、獅郎の撒いた種が実を結び、それはむしろ人間にとっての希望となりつつあるというのが面白いですわ。

本当に藤原さんの演技は素晴らしい・・・。やっぱりベテランさんの演技は深いなあ。

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