(アニメ感想) Fate/Zero 第2話 「偽りの戦端」
![]() | Fate/Zero(1) 第四次聖杯戦争秘話 (星海社文庫) (2011/01/12) 虚淵 玄、武内 崇 他 商品詳細を見る |
アインツベルンの森の中で戯れる切嗣と娘のイリヤスフィール。
その微笑ましい様子を城から見つめていたセイバーは、
召喚された時から、一度も口をきこうとしない切嗣の人柄を理解できずにいた。
また、聖杯戦争の舞台となる冬木市では、7人目の英霊が召喚されようとしていた。

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前回の一話の放送はなかなかの評判でございました。やはり、初回を60分にした構成について言及されている方も多かったですね。
もしあれが30分で切られていれば、ただでさえ序盤はキャラ相関図が頭に入っていない状態で複雑なのに「分からない」というコメントで埋め尽くされていたかもれません。まずは、導入を大切に展開し視聴者を混乱させないという作りには好感が持てました。
さて今回はマスターとサーヴァント、それぞれの関係性に注目すべき回だったと思います。特に、ウェイバーとライダーの関係が実に面白い。ウェイバーという少年はどこか精神的に未熟で、自己顕示欲が強いいわゆるDQNと言ってもいいでしょう。
魔術師としての自分を周りに認めさせたいという承認欲が旺盛で、聖杯戦争もそれが一番の目的となっているようであります。しかしこれを聞いてライダーは「つまらない理由」と一蹴いたしました。
なるほど、私は常々最近のアニメには「父性が圧倒的に足りない」と嘆いております。家族の不在、母親がいたとしても父親の不在という作品が実に多いこと。母性に満たされた主人公がただありのままを承認されるという物語性では、圧倒的にバランスが悪いと感じるのですよ
父性の意味するところは「社会性」であります。多少理不尽であっても、人が生きていくためには社会との関わりは切れないものである。だから、父性がないということは同時に物語に社会性が欠如しているということであり、それでは主人公の真の意味での成長は描けないだろうと私は考えているのです。
ウェイバーのとってライダーという存在はまさにこの「父性」を感じさせるものでありますね。ウェイバーの甘さをはっきりと指摘し、強大な力を手にした自覚を促す。それこそこのようなDQNがDQNのままで力を行使し続けると世界は大変なことになります。
ある意味、殺人狂である雨生などよりもたちが悪い。彼のサーヴァントも同じく快楽殺人者でありますが、今回を見るかぎりでは一応は自身の流儀に則って殺しを実行しているようであります。
もちろん外道であることは間違いない、しかし子供ゆえの無邪気さとは時にもっと残酷に作用することがございますからね、今後ウェイバーがライダーとの関わりよってどう変わっていくのか、みものではあります。
この二人の関係は映画「ターミネター2」のT-800とジョン・コナーに近い。その作品においても、ジョン・コナーにとってのT-800とはまさに「父性」を補完するものであったのですよね。
FATEという作品は、マスターとサーヴァント両者に物語があって、この両者の共闘関係の終着点が、人としてのあり方の完結というものを描き実に興味深い。
その辺りの描写が今のところ絶妙であると感じました。人間は他人の中に自身の姿というものを見い出すものです。明らかになっていくマスターとサーヴァントの過去、そして未来・・・このドラマの帰結に何が待っているのか今から楽しみでなりません。
<ガンダムAGEの評価やいかに!?・・・「ピッコロのらじお♪」は10月14日(金)夜11時より「ねとらじ」にて放送~!>
10月14日(金)夜11時から放送の「ピッコロのらじお♪」は引き続き秋の新作アニメをレビューしていきます。いよいよガンダムAGEやノイタミナ作品など期待の新作が登場~!!
当日は掲示板も設置しリスナーさんも自由に意見が交換出来るスペースを設けますのでどうか気軽に参加して下さいませ。
なお、ラジオの配信のお知らせ、ラジオの聞き方等は当日のトップページをご覧下さい
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もしあれが30分で切られていれば、ただでさえ序盤はキャラ相関図が頭に入っていない状態で複雑なのに「分からない」というコメントで埋め尽くされていたかもれません。まずは、導入を大切に展開し視聴者を混乱させないという作りには好感が持てました。
さて今回はマスターとサーヴァント、それぞれの関係性に注目すべき回だったと思います。特に、ウェイバーとライダーの関係が実に面白い。ウェイバーという少年はどこか精神的に未熟で、自己顕示欲が強いいわゆるDQNと言ってもいいでしょう。
魔術師としての自分を周りに認めさせたいという承認欲が旺盛で、聖杯戦争もそれが一番の目的となっているようであります。しかしこれを聞いてライダーは「つまらない理由」と一蹴いたしました。
なるほど、私は常々最近のアニメには「父性が圧倒的に足りない」と嘆いております。家族の不在、母親がいたとしても父親の不在という作品が実に多いこと。母性に満たされた主人公がただありのままを承認されるという物語性では、圧倒的にバランスが悪いと感じるのですよ
父性の意味するところは「社会性」であります。多少理不尽であっても、人が生きていくためには社会との関わりは切れないものである。だから、父性がないということは同時に物語に社会性が欠如しているということであり、それでは主人公の真の意味での成長は描けないだろうと私は考えているのです。
ウェイバーのとってライダーという存在はまさにこの「父性」を感じさせるものでありますね。ウェイバーの甘さをはっきりと指摘し、強大な力を手にした自覚を促す。それこそこのようなDQNがDQNのままで力を行使し続けると世界は大変なことになります。
ある意味、殺人狂である雨生などよりもたちが悪い。彼のサーヴァントも同じく快楽殺人者でありますが、今回を見るかぎりでは一応は自身の流儀に則って殺しを実行しているようであります。
もちろん外道であることは間違いない、しかし子供ゆえの無邪気さとは時にもっと残酷に作用することがございますからね、今後ウェイバーがライダーとの関わりよってどう変わっていくのか、みものではあります。
この二人の関係は映画「ターミネター2」のT-800とジョン・コナーに近い。その作品においても、ジョン・コナーにとってのT-800とはまさに「父性」を補完するものであったのですよね。
FATEという作品は、マスターとサーヴァント両者に物語があって、この両者の共闘関係の終着点が、人としてのあり方の完結というものを描き実に興味深い。
その辺りの描写が今のところ絶妙であると感じました。人間は他人の中に自身の姿というものを見い出すものです。明らかになっていくマスターとサーヴァントの過去、そして未来・・・このドラマの帰結に何が待っているのか今から楽しみでなりません。
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10月14日(金)夜11時から放送の「ピッコロのらじお♪」は引き続き秋の新作アニメをレビューしていきます。いよいよガンダムAGEやノイタミナ作品など期待の新作が登場~!!
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