(アニメ感想) よみがえる空 Rescue Wings 第12話 「レスキュー」

よみがえる空 -RESCUE WINGS- mission 1




本当にこれで最終回なのですか?1クールで終わらせるにはあまりにもったいないアニメ。最後の救出劇、一宏の活躍と成長に注目して見ていきたいと思います。それでは感想です・・・。遭難者を目の前にしながらも救出できなかった小松救難隊。松本空港で天候の回復を待ちます。

すでに事切れた遭難者が救急車で運ばれていくのを神妙な面持ちで見守る一宏達、そして亡くなった息子と対面する家族達を下卑た視点で撮るマスコミ達。その映像を見た一宏の両親は、危険な雪山の救助活動に参加しているであろう息子の事を心配します。この一連のシーンは、やりきれなさと不安その両方を演出するのに効果的に使われています。


天候が回復し再び救出へと向かう救難隊。そして、要救助者を発見一人はすでに死亡していますが一人は生存。隊員は生存者(隆之)をヘリに乗せようとしますが、隆之は物言わぬ隣の仲間を先に乗せてくれと懇願します。しかし、一宏からの通信で視界が悪化し救出を急ぐようにとの言葉を聞くと「必ず君の仲間を乗せるから」と力強い言葉をかけ隆之を担架に乗せます。そして、ヘリにピックアップしようとしたその時突然の落石でさらなる危機が・・・。

落石により負傷した本郷、操縦を一宏に託しヘリは前進基地へ帰投します。「お前は本当に操縦が下手糞だなあ・・・」と言う本郷の言葉。彼が一宏を認めた瞬間ではないでしょうか?

生存者は無事生還し、本郷も重傷は負いましたが助かります。そして、予想通り生存者であるパーティのリーダーへの容赦ない叩きが始まります。しかし、一宏達に見せたと言う隆之の涙。まるで、自分だけ生き残ったことが申し訳ないと言う顔だったと言います。リーダーである責任感それもあるでしょう、しかしこう言った痛ましい災害事故で周りの人間が死んでいく中、生き残った人の中には「自分だけが生き残ってしまって」と罪の意識に苛まれる事があるそうです。

隆之の場合、容赦ないマスコミのバッシングもあって、家族共々これからの人生に数々の困難が待ち受けているであろうことは推測に難しくはありません。そして、本郷が聞かせる過去の自分・・・全てをさらけ出すのは、一宏をパイロットとしてさらには、一人の人間としても認めたと言う証明でしょう。これから先、どんな困難にぶつかろうとも本郷と言う良き理解者が側にいる一宏なら、もう大丈夫ですね。


よみがえる空・・・なるほど最後にこの言葉の意味が分かりました。本郷の境遇から産まれた言葉であり、そしてそれは一宏へと受け継がれたわけですね。めぐみにメールに送った言葉「俺の空はまだよみがえらん」、今はまだ彼の空は見つからなくても上空に見える空はさぞかし希望と言う光に満ちて眩しいことでしょう。

本当に1クールがあっと言う間に感じられるアニメでした。感情移入しすぎたためか、感想の書きにくいアニメでした。それにしても、萌えもなく地味なこの題材をアニメ化したと言う意義は十分にあったと思います。子供達にこのアニメを見せたらきっと将来、救難隊の仕事をしたいと話す子も出てくるのではないでしょうか?そういう意味では、もっと早い時間帯に放送して多くの人に見てもらいたかったと言う思いはあります。それだけ価値のある作品だと言うことですね。本当にスタッフの皆様お疲れ様でした。素晴らしいアニメをありがとうございました。

「他を生かす為に・・・」最後にこの文字を見て強く心を打たれました。決して奇麗事ではありません。これが、彼ら救難隊の仕事と言うものなのでしょう。最終回を迎えた今ならば説得力を持った言葉として聞こえてきます。

TVアニメ『よみがえる空 -RESCUE WINGS-』オープニング主題歌「明日をとめないで」

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