(アニメ感想) Another-アナザー- 第12話 「Stand by oneself -死者-」
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☆ Another-アナザー- 第10話 「Glass eye -漆黒-」の感想談義をポッドキャストにて収録!聞きたい方は下のYOUTUBEプレイヤーを再生!!↓

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<まるで死のバーゲーンセールだぜ!ホラーにおける死の描写について・・・>
今回も死の連鎖は続いていった。もはや誰が死んだのか分からないほどの死のバーゲンセールでございました。それは無差別でとても唐突に起こり、一見するとギャグのようにも映るんですね。
私はこの作品をどう位置づけて見ていくかで暫く悩んでいました。推理させる要素もあり犯人の動機もトリックもある「ミステリー」ともとらえられる一方で、明確な動機は示されず犯人も存在もない、ただそれは現象として表されるだけのホラー作品でもあるとも考えられたわけです。
結果的にこの作品はホラーでありました。ホラーの文脈においては、人の死を皮肉的に描くという要素がございます。そこには痛烈な社会風刺といった意味もこめられているのですが、それは受けて側に恐怖というよりも「笑い」を喚起させるものだったりするのですね。
例えばある登場人物の作中でのある行動が伏線となっており、その行動の結果としての因果が壮絶な死という皮肉で描写される・・・ここで我々の中に生じるには「シニカルな笑い」なわけです。
人の狂気という極限状況の中で起こる笑い・・・なるほど、そのような感情に支配されている受け手側にこそ「狂気」が存在しているのかもしれません。
<死者が誰なのか?という答え・・・なるほど!>
さて、「死者が誰なのか?」というこの作品における最大の謎が明かされました。私はあらゆる可能性を考えていましたがその中に「玲子」が死者であるという想定も含まれていたのです。
彼女を死者だと疑ったのは、以前の回で恒一の祖父が「かわいそうにな理津子も玲子もな・・・」というセリフを話したことです。これは玲子も死者だと暗に示していたわけですね。
当ブログが主催するネットラジオで「ホラーでは一見異常であると映る人間が実は一番まともなことを話しているということがある」と私は話しましたが、まさにそれであります。
ただ玲子が死者であるという仮説が今のままでは成り立たないことを、知り合いの方に指摘されたのですよね。というのも「死者」は三年三組の人間のみなので、玲子さんはそれに当てはまらなかったのです。
ですから、この矛盾を解決するために色々考察してみたのですが、結局いい案は思いつきませんでした。ところがまさか三神先生が玲子さんで、さらに先生も「死者」に含まれる可能性があるという事実は二度の驚きでありましたね。
<恒一は玲子さんを殺した後なぜ「さようならお母さん」と言ったのか?>
恒一は一年半前の玲子さんの葬式でこの町へと来ていたのでしょう。そこで赤沢と出会った。かつて恒一が赤沢さんと出会っていたという理由がここで明らかになりました。
そしてその一年後に玲子は死者として現れました。私は今回どうしても最後まで引っかかっていたことがありました。それは恒一が玲子を殺した後に「さようならお母さん」と呟いたことです。
単純に解釈してみると、母親とそっくりというセリフがありましたから恒一は玲子に自身の母親の面影を見ていたのではないか?とも取れます。
ただこれだけだと面白くないので、もう少し深く解釈してみますか。そもそも「死者がなぜ三年三組に現れるのか?」ですね。これは死んだ者の未練、あるいは生きている誰か(複数もありえる)の強い想いがあの三年三組の場に死者を呼び寄せるのではないかな?と私は考えています。
一番最初の事件がまさにそうでありました。そう考えると玲子が死者として蘇ったことは、玲子自身、あるいはその他の誰かの強い思念により起こったことなのかもしれません。
私は恒一が母親と似ていて密かに憧れていた恒一の想いが玲子を引き寄せたのではないか?と考えています。死者になっても恒一を引き取り一緒に暮らしてくれた玲子にはずっと母親の面影を見ていたのでしょうか?
玲子を殺すと同時に恒一は彼女に抱いていた思慕の念も断ち切ったのかもしれません・・・それが彼女を引き寄せたかもしれないから・・・。いやこれは全て私の勝手な妄想です。
さて、まあ結果的に私が一番危惧していたこと「全てを現象」で片付けてしまう手法を取られましたが、最後まで見て個人的には満足しています。
色々と解釈していくと、それ自体はこの作品が伝えたいことの本質から少し外れるような気がしますし、まあ色々と推理していた方にはこれらの現象についての説明が欲しいでしょうが、もはや「それはそういうものだと」考えるしかないですね。
ホラー好きの私としては最後で納得がいきました。そういう作品でありました。
<春期新作アニメ特集~!・・・「ピッコロのらじお♪」は3月28日(水) 夜11時より放送予定>
3月28日(水)夜11時から放送の「ピッコロのらじお♪」では、4月から始まる春の新作アニメを特集します。fate/zero、氷菓、緋色の欠片、めだかボックス、アクセル・ワールド等注目作が目白押し!!
もちろん、アクエリオンEVOL、あの夏で待ってる、夏目友人帳 肆等のアニメについても語っていきます!
夏目友人帳 肆、モーレツ宇宙海賊(パイレーツ)、BRAVE10、アクエリオンEVOL、Another、あの夏で待ってる、男子高校生の日常、ブラック★ロックシューター、輪廻のラグランジェ、アマガミSS+(plus)、パパのいうことを聞きなさい!、ゴクジョッ。~極楽院女子高寮物語~、偽物語、戦姫絶唱シンフォギア、妖狐×僕SS(いぬ×ぼく シークレットサービス)等。
当日は掲示板も設置しリスナーさんも自由に意見が交換出来るスペースを設けますのでどうか気軽に参加して下さいませ。
なお、ラジオについてはこちらのページをご覧下さい↓
http://picoro106.blog39.fc2.com/blog-entry-5616.html
http://twodimension.net/mtos/Trackback/595
今回も死の連鎖は続いていった。もはや誰が死んだのか分からないほどの死のバーゲンセールでございました。それは無差別でとても唐突に起こり、一見するとギャグのようにも映るんですね。
私はこの作品をどう位置づけて見ていくかで暫く悩んでいました。推理させる要素もあり犯人の動機もトリックもある「ミステリー」ともとらえられる一方で、明確な動機は示されず犯人も存在もない、ただそれは現象として表されるだけのホラー作品でもあるとも考えられたわけです。
結果的にこの作品はホラーでありました。ホラーの文脈においては、人の死を皮肉的に描くという要素がございます。そこには痛烈な社会風刺といった意味もこめられているのですが、それは受けて側に恐怖というよりも「笑い」を喚起させるものだったりするのですね。
例えばある登場人物の作中でのある行動が伏線となっており、その行動の結果としての因果が壮絶な死という皮肉で描写される・・・ここで我々の中に生じるには「シニカルな笑い」なわけです。
人の狂気という極限状況の中で起こる笑い・・・なるほど、そのような感情に支配されている受け手側にこそ「狂気」が存在しているのかもしれません。
<死者が誰なのか?という答え・・・なるほど!>
さて、「死者が誰なのか?」というこの作品における最大の謎が明かされました。私はあらゆる可能性を考えていましたがその中に「玲子」が死者であるという想定も含まれていたのです。
彼女を死者だと疑ったのは、以前の回で恒一の祖父が「かわいそうにな理津子も玲子もな・・・」というセリフを話したことです。これは玲子も死者だと暗に示していたわけですね。
当ブログが主催するネットラジオで「ホラーでは一見異常であると映る人間が実は一番まともなことを話しているということがある」と私は話しましたが、まさにそれであります。
ただ玲子が死者であるという仮説が今のままでは成り立たないことを、知り合いの方に指摘されたのですよね。というのも「死者」は三年三組の人間のみなので、玲子さんはそれに当てはまらなかったのです。
ですから、この矛盾を解決するために色々考察してみたのですが、結局いい案は思いつきませんでした。ところがまさか三神先生が玲子さんで、さらに先生も「死者」に含まれる可能性があるという事実は二度の驚きでありましたね。
<恒一は玲子さんを殺した後なぜ「さようならお母さん」と言ったのか?>
恒一は一年半前の玲子さんの葬式でこの町へと来ていたのでしょう。そこで赤沢と出会った。かつて恒一が赤沢さんと出会っていたという理由がここで明らかになりました。
そしてその一年後に玲子は死者として現れました。私は今回どうしても最後まで引っかかっていたことがありました。それは恒一が玲子を殺した後に「さようならお母さん」と呟いたことです。
単純に解釈してみると、母親とそっくりというセリフがありましたから恒一は玲子に自身の母親の面影を見ていたのではないか?とも取れます。
ただこれだけだと面白くないので、もう少し深く解釈してみますか。そもそも「死者がなぜ三年三組に現れるのか?」ですね。これは死んだ者の未練、あるいは生きている誰か(複数もありえる)の強い想いがあの三年三組の場に死者を呼び寄せるのではないかな?と私は考えています。
一番最初の事件がまさにそうでありました。そう考えると玲子が死者として蘇ったことは、玲子自身、あるいはその他の誰かの強い思念により起こったことなのかもしれません。
私は恒一が母親と似ていて密かに憧れていた恒一の想いが玲子を引き寄せたのではないか?と考えています。死者になっても恒一を引き取り一緒に暮らしてくれた玲子にはずっと母親の面影を見ていたのでしょうか?
玲子を殺すと同時に恒一は彼女に抱いていた思慕の念も断ち切ったのかもしれません・・・それが彼女を引き寄せたかもしれないから・・・。いやこれは全て私の勝手な妄想です。
さて、まあ結果的に私が一番危惧していたこと「全てを現象」で片付けてしまう手法を取られましたが、最後まで見て個人的には満足しています。
色々と解釈していくと、それ自体はこの作品が伝えたいことの本質から少し外れるような気がしますし、まあ色々と推理していた方にはこれらの現象についての説明が欲しいでしょうが、もはや「それはそういうものだと」考えるしかないですね。
ホラー好きの私としては最後で納得がいきました。そういう作品でありました。
<春期新作アニメ特集~!・・・「ピッコロのらじお♪」は3月28日(水) 夜11時より放送予定>
3月28日(水)夜11時から放送の「ピッコロのらじお♪」では、4月から始まる春の新作アニメを特集します。fate/zero、氷菓、緋色の欠片、めだかボックス、アクセル・ワールド等注目作が目白押し!!
もちろん、アクエリオンEVOL、あの夏で待ってる、夏目友人帳 肆等のアニメについても語っていきます!
夏目友人帳 肆、モーレツ宇宙海賊(パイレーツ)、BRAVE10、アクエリオンEVOL、Another、あの夏で待ってる、男子高校生の日常、ブラック★ロックシューター、輪廻のラグランジェ、アマガミSS+(plus)、パパのいうことを聞きなさい!、ゴクジョッ。~極楽院女子高寮物語~、偽物語、戦姫絶唱シンフォギア、妖狐×僕SS(いぬ×ぼく シークレットサービス)等。
当日は掲示板も設置しリスナーさんも自由に意見が交換出来るスペースを設けますのでどうか気軽に参加して下さいませ。
なお、ラジオについてはこちらのページをご覧下さい↓
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