(アニメ感想) しにがみのバラッド。 第6話 「こころのたび。」

しにがみのバラッド。〈5〉






いつものように学校に通う桜。しかし、いつもと何かが違う・・・そんな違和感を覚えながら向かった音楽室。そこには憧れの先輩がピアノを弾く姿が。しかし、桜が声をかけても彼女を見ようともせずに教室を出て行く先輩。そんな彼の態度にショックを隠せない桜、その時彼女の脳裏に数日前の出来事が蘇ってくるのでした・・・。誰も自分の存在に気づかないと言う恐怖がひしひしと伝わってきました。私ならば、友達に声をかけて返事がないと言う時点で大きなショックを受けてしまいます。例え存在していても周りの人々から認識させなければ死んでいると同じだと言うのはおそらく多くの人々の共通認識。しかし、この桜からはそういった深刻さはあまり感じられません。モモから死んでいると告げられても「私死んだの~?」と随分と軽いリアクション。「そろそろ逝く?」とモモに促されてようやく、死ぬということの意味に気づき始める始末。まあ、しかし生に対する執着心が感じられないのは、ふられたことで少し自暴自棄になっているせいなのかもしれませんね。

最後に皆にお別れをさせてと話す桜。モモと一緒に自分の街を見て回ります。空を自由に駆け巡ることが出来ると言う便利な体。私なら、モモから逃げ続けてあんなことやこんなことを楽しみますがそんな困った幽霊は存在しないのでしょうかね?(苦笑)

自分が亡くなってから、3日しか経っていないと言うのに普段どおりの生活を送っている家族や友人を見て、もうここに自分の居場所はないと思い始める桜。「私無意識に正しい選択をしてたんだよ」そうつぶやく桜に対して、本当にそうなのかもう少し見て回ろうと誘うモモ・・・。

これから天に召されるという人間にモモも随分と酷なことをしますね。案の定、死にたくないと桜が言い始めました。今まで、あまり自分の感情を表に出さなかった彼女が始めて見せた本音。それに「じゃあそうすれば」と無責任に言い放つモモ。一瞬オイオイと思いましたが、その言葉で全てが繋がります。まあ、友人が千羽鶴を折っていると言う自時点で気づかなかった私がマヌケなだけですが・・・(苦笑)。

生と死を見つめなおすと言うこのアニメの持つをテーマにふさわしい最終回だっただと思います。わりとオーソドックスなストーリーでしたが、モモのもたらした気づきによって桜が生きる意欲を取り戻すシーンには素直に感動出来ました。

静かで、爽やかなラストが印象的なアニメでしたが、モモが感動場面の演出で泣くと言う場面がなければもっと素直に物語に入り込めたと思います。あれは、「ここは泣く場面だぞ」と押し付けがましく感じてしまうのでなかった方が良かったと思います。まあ、途中その演出がない回もありましたけどね。

死神であるはずのモモがもたらす気づきによって、命の炎を燃やして生きることの大切さを実感する登場人物達。実はこれも全て計算のうちで、人々が死を前にして激しく恐怖を感じるのを楽しんでいるとしたら・・・それこそ生の対する執着心が強いほど・・・。いやなんか、恐ろしい妄想をしてしまいました。あまりにも、モモが死神としての仕事をしないもので(苦笑)。全体としてはメッセージ性も伝わり十分楽しめたアニメでした。スタッフの皆様お疲れ様でした。

しにがみのバラッド。 momo the girl god of death "***girl***" ひとつのあいのうた。

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