（アニメ感想） この中に1人、妹がいる！ 第12話 「妹はずっと、そばにいた」

どうも前回あたりから雅の心情にフォーカスしていたので、こんなことだろうなと思っていたらばやはりその通りの展開でございました。この中に妹がいた！！・・・まあそういうことなのです。

正直、これまで登場した女の子の中で誰が妹になっても（柚璃奈は除く）ドラマにはなっていたと思います。結局のところ誰に感情移入させるか？というところが問題でありましたね。

それにしても、雅が妹だと判明した時の主人公のセリフが釈然としません。「恋人以上の兄妹になろう！」（キリッ）・・・あのぉ～これどういう意味で捉えたらいいのでしょうかねえ？

素直に受け取れば、恋人以上に強い絆で結ばれた関係になりたいということなのでしょう。しかしながら、雅は妹だと自覚していても主人公に対しては恋人として接したいという願望を持っていた子なのです。

だから、恋人関係すらも超越した「物凄い関係」になろうという意味に曲解されてもおかしくありませんな。


うーん、この作品は一体何を描きたかったのでしょうか？いまいちテーマがぼやけてしまった気がします。妹の正体が分からず最後に判明した時点で主人公に、そして妹に何が及ぼされたのか？それが明確ではありません。

妹は自分の正体を隠しているという重荷からは開放されたでしょう。でも主人公にとってはどうなのか？・・・雅が妹だとして接し方はこれまでとあまり変わらないかもしれません。

結局のところ実の妹であるという縛りによって、恋愛にも移行出来ずかといって家族というには少々生々しい関係も匂わせていて実に中途半端な物語になった感は否めません。

それに、妹でなかった心乃枝などはとんだピエロでございました。妹という一部の人達が食いつきそうなネタを扱ったありきりたなハーレムアニメ、それ以上の評価は私には難しかったようです・・・。

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