（アニメ感想） 中二病でも恋がしたい！ 第９話 「混沌の・・・ 初恋煩」

ようやくタイトル通りの展開にはなってきたのだけど、これまで勇太や六花、あるいはその周辺のキャラクター達の日常を描くことに終始し、恋愛要素が薄かったのは、まさにこの作品のタイトルにある「中二病」を主題として展開するためであったと私は解釈しております。

だって「恋愛」ってお年頃の少年少女に限らず、多くの人にとって「リアル」を強く意識させられる行為であるんです。私は「中二病とは現実逃避の一つの形」とよくこの作品の感想で言及するのですけど、そこを踏まえて言うと、極度の中二病患者である六花が「恋愛」を意識した時点で中二病への卒業のカウントダウンは始まっていると言えるのではないでしょうかね？

1クールで終わるのだとしたら最終回も近いですし「恋の病に罹っている」という自覚なしに、自身の変化に戸惑う六花の初々しさを愛でるという楽しみ方が出来そうですな。六花の幼さという一番の武器がもっとも発揮されるエピソードになりそうだし、また彼女の「恋」を強力に後押しするサブキャラクター達の活躍にも期待です。事実今回は丹生谷の憎まれ口は叩くが面倒見はいいといったキャラクター性がうまく機能していましたからね。


でも正直ちょっと心配だったんですよ。「恋愛話」に振れた時に六花の魅力が半減してしまうのではないかって・・・。しかしながら、恋した六花もこれまで通りの六花で安心しました。

決して忘れない「中二心」。ああ、私自身はそれを失って久しいけど、これって本当はもっと大事なものだったのかもしれないな・・・。

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