(アニメ感想) PSYCHO-PASS サイコパス 第9話 「楽園の果実」
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投稿者・ピッコロ
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「マキシマ」の存在に迫るため、プロファイリングの第一人者雑賀教授のもとへ訪れる狡噛と朱。一方マキシマも協力者泉宮寺とともに新たな犯罪の青写真を描き始めていた。徐々に交錯する狡噛とマキシマの思惑……。

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技術の進歩によって人は病や老いといった肉体的苦痛から開放される・・・。人のサイボーク化についての泉宮寺の話しはとても興味深いんです。特に「携帯端末の恩恵を大いに享受して暮らしている人々もサイボーグ化している」という言説はなるほどと思わせるものがありました。
ところが、この物語で伝えているのは人がその利便性を謳歌することによって逆に不自由になってしまっているという事実です。
肉体的枷の克服や生活の豊かさを得たところで、人々が精神的に満たされるとは限りません。つまりそうした人々の精神的欲求は、宗教などもそうではあるのでしょうけど、内側の世界の探求へと駆り立てていくのだろうと私は想像しています。
王陵 璃華子や泉宮寺の例がまさにそうで、もっとも彼女達の場合はとても歪んだ自己表現として表されてしまっていますけどね。この世界で万能であるはずのシビュラシステムの落とし子ということは間違いないでしょう。
豊かさの絶頂であるこの時代にこのような人物が生まれ始めているということは、つまりはシステムの欠陥を疑ったほうがいい気がしますが、一度構築されたシステムを破壊、あるいは再構築というの現実的ではありません。ただ最終的に主人公達の存在意義とはそこにあるのだろうなとは思います。
そうそう前回の感想でも触れましたが、やはりこの世界において犯罪心理学やプロファイリングは過去の遺物と成り果てているようですね。
シビュラシステムは万能であるという建前上、重大な犯罪を犯すものはいないということでこれらは廃れてしまったのでしょうか?・・・それでもちょっとした感情の高まりで色相が濁ってしまうぐらいの欠陥システムだから、犯罪心理学はもっと研究されても然るべきだと思うのですが、相変わらず設定の穴が目立ちます。
まあそれはともかく、朱が犯罪心理学の専門家について学ぶという展開には少々嫌な予感がしますね。ニーチェの「深淵をのぞく時、深淵もまたこちらをのぞいているのだ」という言葉がありますけど、狡噛の例が物語っているようにどんなに強い意志を持っていたとしても「悪意」とは感染するものであるという自覚がないと、真っ白な心の持ち主である朱であっても十分に危ういということです。
さてこの困難を狡噛と朱は乗り越えることが出来るかな・・・。
<「DEVIL SURVIVOR 2 the ANIMATION」の放送が決定!・・・12月12日(水)夜11時は「ピッコロのらじお♪」 を放送!!>
12月12日(水)夜11時から放送の「ピッコロのらじお♪」は秋の新作アニメを中心にレビューしていきます。ロボティクスノーツ、リトルバスターズ、K、マギ、絶園のテンペスト、コードブレイカー、好きっていいなよ、となりの怪物くん、神様はじめました等。
当日は掲示板も設置しリスナーさんも自由に意見が交換出来るスペースを設けますのでどうか気軽に参加して下さいませ。
ラジオについてはこちらのページをご覧下さい↓
http://picoro106.blog39.fc2.com/blog-entry-5616.html
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ところが、この物語で伝えているのは人がその利便性を謳歌することによって逆に不自由になってしまっているという事実です。
肉体的枷の克服や生活の豊かさを得たところで、人々が精神的に満たされるとは限りません。つまりそうした人々の精神的欲求は、宗教などもそうではあるのでしょうけど、内側の世界の探求へと駆り立てていくのだろうと私は想像しています。
王陵 璃華子や泉宮寺の例がまさにそうで、もっとも彼女達の場合はとても歪んだ自己表現として表されてしまっていますけどね。この世界で万能であるはずのシビュラシステムの落とし子ということは間違いないでしょう。
豊かさの絶頂であるこの時代にこのような人物が生まれ始めているということは、つまりはシステムの欠陥を疑ったほうがいい気がしますが、一度構築されたシステムを破壊、あるいは再構築というの現実的ではありません。ただ最終的に主人公達の存在意義とはそこにあるのだろうなとは思います。
そうそう前回の感想でも触れましたが、やはりこの世界において犯罪心理学やプロファイリングは過去の遺物と成り果てているようですね。
シビュラシステムは万能であるという建前上、重大な犯罪を犯すものはいないということでこれらは廃れてしまったのでしょうか?・・・それでもちょっとした感情の高まりで色相が濁ってしまうぐらいの欠陥システムだから、犯罪心理学はもっと研究されても然るべきだと思うのですが、相変わらず設定の穴が目立ちます。
まあそれはともかく、朱が犯罪心理学の専門家について学ぶという展開には少々嫌な予感がしますね。ニーチェの「深淵をのぞく時、深淵もまたこちらをのぞいているのだ」という言葉がありますけど、狡噛の例が物語っているようにどんなに強い意志を持っていたとしても「悪意」とは感染するものであるという自覚がないと、真っ白な心の持ち主である朱であっても十分に危ういということです。
さてこの困難を狡噛と朱は乗り越えることが出来るかな・・・。
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