（アニメ感想） 絶園のテンペスト 第15話 「何やら企んでいるようであり」

段々と作品の雰囲気が変わってきたような気がしてならない。はじまりの樹が暴れ出した辺りからでしょうか、ラブコメ要素が強くなって、我らが左門さんもすっかりネタキャラ化してしまったわけです。

さらにそのラブコメ要素に拍車をかけているのが羽村君の存在でしょう。憎めないキャラではあるのですが、どうも緊張感がなくて世界の危機を前にしても深刻さも感じないし、彼の存在にどのような意味があるのか未だもって不明なのです。


でも案外、羽村という男はこの物語の向かう先を暗示しているキャラクターなのかもしれませんね。

例えば今回葉風は潤一郎に言われて初めて自身が吉野に恋していることに気づきましたが、そのことは今の彼女にとって他を差し置いても構わないほどの重大事となってしまいました。

何せ左門からはじまりの樹に関する重要な案件に対しての意見を求められても、そんな場合ではないという態度を取っていましたからね。

ところがこの状況って、かつて絶園の樹の覚醒という危機的な局面において、それでも「愛花という少女を優先した」真広の行動と似ているのですよね。

「・・・それら全てと天秤をかけてすら釣り合わぬまでに愛花という少女は・・・」とはその時の葉風の言葉でありました。ところが今彼女が陥っている状況というのはまさにそれなんです。

世界の大事と言われても、もっと身近な範囲でしか人はものを考えられません。その程度の想像力と言えばそうだろうけど、何においても個人の問題を優先しがちですよね。それが人間でしょう。

そして、そんな個人の感情や行動といったところにはじまりの樹が干渉出来るかと言えば疑問です。人の情念とは世界の理すら凌駕する力があるのかもしれません。


相変わらずこの状況においても彼女のことを気にしている羽村を見ていると、なおさらそう考えてしまうのですよね。真広も葉風も、左門さんもそんな得体のしれないものに感化していったら・・・なんか面白いですよね。とまあそんなどうでもいいことを考えてしまった回でございました。

＜「とある科学の超電磁砲S」二期が4月より放送！・・・「ピッコロのらじお♪」は1月30日（水） 夜11時より放送予定＞

1月30日（水）夜11時から放送の「ピッコロのらじお♪」はアニメ好きDJ陣が一週間のアニメをレビューします！アニメ好きの方は是非チェックだ！！ビビッドレッド・オぺレーション、キューティクル探偵因幡、まおゆう 魔王勇者、D.C.III～ダ・カーポIII～、俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる、みなみけ ただいま、八犬伝―東方八犬異聞―、閃乱カグラ、ラブライブ！ school idol project、AMNESIA(アムネシア)、THE UNLIMITED -兵部京介-等。

当日は掲示板も設置しリスナーさんも自由に意見が交換出来るスペースを設けますのでどうか気軽に参加して下さいませ。

ラジオについてはこちらのページをご覧下さい↓
http://picoro106.blog39.fc2.com/blog-entry-5616.html

http://muhanho.blog40.fc2.com/tb.php/3218-36728f44