（アニメ感想） まおゆう魔王勇者 第10話 「あの人が置いた布石が、いよいよ意味を持ってくるのか」

メイド姉のあの演説以降、冬の国には大きな変化が訪れました。農奴の開放と同時に人々の間では独立したいという意識が芽生え、大きなムーブメントが起きようとしているのです。

ところが現実には相変わらず中央が強い力を行使して富、権力、人気などその全てを独占しているという状況は変わりません。

この流れを断ち切るにはどうすればいいのか？という問題提起が今回のお話しには含まれています。用は中央の独占するところの富を再分配しようというのが最終的な結論になりそうですが、そのためにはまずは地方である冬の国より革命を起こしていこうというのが現在の流れ。


中央をいかに弱体化させていくか？という課題に対して、一つは宗教の問題がありますね。現在、聖光教会の威光の元に、中央は多くのものを独占しているわけです。

これに対して湖畔修道会は国教を宣言し、人々が聖光教会に誓う強い忠誠を少しずつ緩和していこうという作戦なのでしょう。これは「湖畔修道会は邪教である」と中央が喧伝して回ったならば、最悪潰されかねないこれは大きな賭けであると思います。

メイド姉の提案のように、あくまでも聖光教会との対立姿勢を示すのではなく、こちら側のメリットを地道に宣伝していくしかないのでしょうね。後は、市民達の合理的判断に委ねるしかないといったところか・・・。


そして、敵か味方か！？・・・商人が仕掛けてきました。現在のところ実物のないもので、取引が発生する・・・用は先物取引ですな。商人のやっている事は市場操作と言うべものでしょうか。小麦が上昇と共に中央経済を急速なインフレへと誘導することになりました。

こうなると中央はまだ価格の高騰していない南部に物資の買い付けに走ることになります。これにより、南部の国も物資が不足し中央のインフレに巻き込まることになるでしょう。そのために冬の国は関税障壁をかけることにこれを阻止しようとしたのですが、結果これが中央との開戦の大きなきっかけとなってしまいました。

なんだかこの展開ってかつて世界が第二次世界大戦へと突入した流れと似てますね。


戦争は魔王や勇者が望んだ展開ではない・・・しかしながら商人がここまで読んでの行動だったのかは気になります。勇者ならば何か冴えたアイデアを思いつくと期待しての策なのか・・・何にせよこれまでで一番の危機であることは間違いありません。

戦いなしに「たったひとつの冴えたやりかた」によって果たしてこの危機を脱することが出来るのか？まあここがこの物語の一番肝心な部分なので期待しますかね。

＜「大図書館の羊飼い」のアニメ化が決定！・・・「ピッコロのらじお♪」は3月20日（水） 21時30分より放送予定＞

3月20日（水）21時30分から放送の「ピッコロのらじお♪」はアニメ好きDJ陣が一週間のアニメをレビューします！アニメ好きの方は是非チェックだ！！ビビッドレッド・オぺレーション、キューティクル探偵因幡、まおゆう 魔王勇者、D.C.III～ダ・カーポIII～、俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる、みなみけ ただいま、八犬伝―東方八犬異聞―、ラブライブ！ school idol project、AMNESIA(アムネシア)、THE UNLIMITED -兵部京介-等。

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