（アニメ感想）革命機ヴァルヴレイヴ 第9話「犬と雷」

アイナの追悼コーナー。随分死が軽く扱われるなと感じましたが、意外とそういうものかもしれませんね。自分の親族や知人が死ねばその衝撃は大きいですが、例えば隣の町の人や違う県の人・・・違う国の人というように自分から距離および関係性が遠くなればなるほど、感情も遠くなってしまいます。要するに他人事なんですよね。実感が湧かないというか。ニュースで何人もの人が亡くなったと報道されても、可哀想だな大変だなと思ってもそれ以上の感情は沸かないんですよね。しかも一瞬のことで、すぐにその事件のことを忘れてしまうのです・・・。ネットワークが発達した社会では、より一層そういう側面が強くなるんだと思います。あのシーンだけでいろいろ考えさせられましたよ。

そのアイナの死に関連して、キューマ先輩のアイナへ抱いていた想いも明らかになりましたね。恋人ではなかったものの友達以上恋人未満な関係だったのでしょう。そして告白したいものの、なまじ仲が良かっただけになかなか前に進めなかったのだと思われます。そういえばアイナといつも一緒にいましたよね。ひょっとしたら幼馴染みだったのかもしれないとかいろいろ想像してみたり。

そういえば、今回はキューマ先輩と山田がヴァルヴレイヴに搭乗しましたね。今さらながらに　山田→サンダ→サンダーという流れに気がつきました。激しくどうでもいいことですが・・・（汗）　パイロット認証の時に「ニンゲンヤメマスカ？」という選択肢と注意事項があったのはサキの時と同じ。そしてやはりOSの女の子は1号機にしかいませんでした。カイン司令の「複製に成功したのか」という言葉から、オリジナルは1号機でそれを元に量産（複製）されたのが他のヴァルヴレイヴということになるのでしょう。ハルトの吸血衝動の間隔が短くなっていることやOSの女の子が「オナカスイタ」と言ってることから、他者の生体エネルギー（血？）がOSの女の子の食事となるのでしょう。また、同時に言えるのは、1号機以外のヴァルヴレイヴパイロットは恐らく吸血衝動がないだろうということですね（OSの女の子がいないので）。

一方、カイン司令の求めている花嫁は恐らくそのOSの女の子で、超越した力を持つのでしょう。それこそ神のような。そう考えると本当の意味での神憑きは1号機だけであり、そのほかのヴァルヴレイヴは神を模した人間と見なすこともできるかもしれませんね。

あと、気になったのが一点。以前エルエルフは「8人の犠牲でドルシアに勝利してみせる」と言っていましたが、ひょっとしたら8人犠牲が出るのは避けられなくて、犠牲を犠牲と思わせない方法（つまり自主的にヴァルヴレイヴに乗り込んだりしてそれが犠牲ではなく救済となる方法など）で達成しようとしているのではないかとも思うのです。認識の違いとも言えますがエルエルフならやりかねないかなと。また、前々回？のアバン（200年後の世界）で「黄金の七人」というキーワードが出ていたので7人のキーキャラ（ヴァルヴレイヴが7体あることを意味している？）＋アイナでちょうど8人で符合しますしね。

さて、プラント自体がヴァルヴレイヴのためだけに存在していたこともあり何物かの大きな作為を感じさせますが、果たして物語はどういう展開を見せるのでしょうか。次回も楽しみです。

最後まで読んで頂きありがとうございました。



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