(アニメ感想) 進撃の巨人 第16話 「今、何をすべきか ――反撃前夜3――」
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投稿者・ピッコロ
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調査兵団が生け捕りにしていた2体の巨人が何者かによって殺されてしまう。第104期訓練兵にも疑いの目が向けられ、一人一人調査が行われた。結局、誰が殺したのかは分からなかったが、訓練兵たちにとっては重要なそれぞれの所属兵団を決める時期が迫っていた。彼らの前に立ったエルヴィンは本来であれば伏せておくべき情報まで明かすのだが……。

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巨人は一体誰が殺したのか?というもっとも気になる謎については今回あまり触れられることはありませんでした。もしかすると次の作戦でエドウィンは敵が誰かを見極めようとしているのかもしれませんが、まだまだ不明な部分は多いです。ただ少なくとも、人類にとって脅威となるのは巨人だけではない・・・そのことは確かのようです。
今回の中心のドラマは巨人を殺した犯人の特定よりも、訓練兵の兵種選択でありましたね。しかも興味深かったのは、訓練兵にとってのこの大きな選択をジャンの視点によって描いていたところです。まさに群像劇の面白さが凝縮されたような回でございました。
ちなみに、訓練兵は「憲兵団」「駐屯兵団」「調査兵団」の3つが選択できますが、「憲兵団」に入れるのは成績上位者10名のみ。ほとんどの兵士は「駐屯兵団」と「調査兵団」の二択となります。しかし多くの兵は「駐屯兵団」を選択するわけです、まあ当然のことなのですが・・・。6割以上が死ぬと言われる「調査兵団」を選択する者など余程の酔狂か変人に違いない!まあ傍から見るとそう映るでしょうな。しかし実際にはそんなことはないということは、今回の訓練兵達の決意を見れば明らかなのです。
ああ、エレンは例外ですね。彼の場合は異常とも思える巨人への執着がありますから・・・だから、彼の視点では今回のテーマであるところの「重大な選択」という物語が描けないんですわ。その点においてエレンとジャンは大きく違う。
そうそう作中のマルコの言葉にありましたね、「ジャンは人よりも弱い。それゆえに弱い人間の気持ちが理解できる。そして現状を正しく認識する能力に長けているから、今何をすべきか理解できる」と・・・。これは実に鋭い分析で、このような性質を持つジャンだからこそ「重大な選択」を前にした強い葛藤というドラマに、我々受け手は強く心を揺さぶられるんです。エレンは人として未熟ではありますが、あれはあれで完成されているキャラなんです。何せ「巨人を駆逐する」という目的が全くブレることはないし、実際その意思のままに進んでいっているわけですから。
ジャンは自身の弱さを自覚しているゆえに極端に臆病な男なのだと思います。しかし人類の置かれている現状も認識し、「戦わずにはいられない」という自身の中より溢れる正義も無視出来ずにいました。最後はそのせめぎ合いですね、臆病な自分と正義の戦い・・・それは自分の中の戦いであるから、例えどちらが勝っても他人は責めないでしょう。しかしそこで負けることは人として敗北を意味する・・・律儀にもそんな風に考えている大馬鹿野郎共が、調査兵団の選択をしました。そしてそんな大馬鹿野郎達に我々は感銘を受けた・・・今回はそれだけで十分なんです。
最後に、次の壁外調査もまたひと波乱ありそうですね。人は常に劇的な死を迎えるわけではない。それこそ多くの兵士が人知れず孤独で無意味な死によってその人生の幕を閉じることになるのでしょう。その自覚の上にジャンが拘ったのは、何れ散るかもしれないその命を賭ける価値があるか?という証明でした。今回の作戦もエレンを守ることが何よりも優先されています。例え不確かな要素が多いとしても、それだけ価値のある兵器であり、彼の持つ情報は貴重だということなのですよ。
しかしジャン達一兵卒にとってエレンは命を懸けるに値するか、それを見極めなければこの戦いに意味を見いだせない。かつてエレンは「俺に投資しろ!」と言い放ちましたが、その言葉がどれほど重いものかを今まさに痛感していることでしょうね。
<アニメ「のうりん」が2014年1月スタート!・・・「ピッコロのらじお♪」は7月31日(水) 21時30分より放送予定>
7月31日(水)21時30分から放送の「ピッコロのらじお♪」ではいよいよ放送されました夏の新作アニメを徹底的にレビューしていきます<物語>シリーズ セカンドシーズン、犬とハサミは使いよう、Free!、ローゼンメイデン、Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ、等是非視聴の参考にして下さいね~
当日は掲示板も設置しリスナーさんも自由に意見が交換出来るスペースを設けますのでどうか気軽に参加して下さいませ。
ラジオについてはこちらのページをご覧下さい↓
http://picoro106.blog39.fc2.com/blog-entry-5616.html
http://d.hatena.ne.jp/mouseion/20130728/p1
今回の中心のドラマは巨人を殺した犯人の特定よりも、訓練兵の兵種選択でありましたね。しかも興味深かったのは、訓練兵にとってのこの大きな選択をジャンの視点によって描いていたところです。まさに群像劇の面白さが凝縮されたような回でございました。
ちなみに、訓練兵は「憲兵団」「駐屯兵団」「調査兵団」の3つが選択できますが、「憲兵団」に入れるのは成績上位者10名のみ。ほとんどの兵士は「駐屯兵団」と「調査兵団」の二択となります。しかし多くの兵は「駐屯兵団」を選択するわけです、まあ当然のことなのですが・・・。6割以上が死ぬと言われる「調査兵団」を選択する者など余程の酔狂か変人に違いない!まあ傍から見るとそう映るでしょうな。しかし実際にはそんなことはないということは、今回の訓練兵達の決意を見れば明らかなのです。
ああ、エレンは例外ですね。彼の場合は異常とも思える巨人への執着がありますから・・・だから、彼の視点では今回のテーマであるところの「重大な選択」という物語が描けないんですわ。その点においてエレンとジャンは大きく違う。
そうそう作中のマルコの言葉にありましたね、「ジャンは人よりも弱い。それゆえに弱い人間の気持ちが理解できる。そして現状を正しく認識する能力に長けているから、今何をすべきか理解できる」と・・・。これは実に鋭い分析で、このような性質を持つジャンだからこそ「重大な選択」を前にした強い葛藤というドラマに、我々受け手は強く心を揺さぶられるんです。エレンは人として未熟ではありますが、あれはあれで完成されているキャラなんです。何せ「巨人を駆逐する」という目的が全くブレることはないし、実際その意思のままに進んでいっているわけですから。
ジャンは自身の弱さを自覚しているゆえに極端に臆病な男なのだと思います。しかし人類の置かれている現状も認識し、「戦わずにはいられない」という自身の中より溢れる正義も無視出来ずにいました。最後はそのせめぎ合いですね、臆病な自分と正義の戦い・・・それは自分の中の戦いであるから、例えどちらが勝っても他人は責めないでしょう。しかしそこで負けることは人として敗北を意味する・・・律儀にもそんな風に考えている大馬鹿野郎共が、調査兵団の選択をしました。そしてそんな大馬鹿野郎達に我々は感銘を受けた・・・今回はそれだけで十分なんです。
最後に、次の壁外調査もまたひと波乱ありそうですね。人は常に劇的な死を迎えるわけではない。それこそ多くの兵士が人知れず孤独で無意味な死によってその人生の幕を閉じることになるのでしょう。その自覚の上にジャンが拘ったのは、何れ散るかもしれないその命を賭ける価値があるか?という証明でした。今回の作戦もエレンを守ることが何よりも優先されています。例え不確かな要素が多いとしても、それだけ価値のある兵器であり、彼の持つ情報は貴重だということなのですよ。
しかしジャン達一兵卒にとってエレンは命を懸けるに値するか、それを見極めなければこの戦いに意味を見いだせない。かつてエレンは「俺に投資しろ!」と言い放ちましたが、その言葉がどれほど重いものかを今まさに痛感していることでしょうね。
<アニメ「のうりん」が2014年1月スタート!・・・「ピッコロのらじお♪」は7月31日(水) 21時30分より放送予定>
7月31日(水)21時30分から放送の「ピッコロのらじお♪」ではいよいよ放送されました夏の新作アニメを徹底的にレビューしていきます<物語>シリーズ セカンドシーズン、犬とハサミは使いよう、Free!、ローゼンメイデン、Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ、等是非視聴の参考にして下さいね~
当日は掲示板も設置しリスナーさんも自由に意見が交換出来るスペースを設けますのでどうか気軽に参加して下さいませ。
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