(アニメ感想) ひぐらしのなく頃に 第15話 「暇潰し編 其の弐 兆し」

ひぐらしのなく頃に




「赤坂さん緊張しています?」やや緊張した面持ちで隣の座席に座る赤坂を気遣い、大石は声をかけます。愛想笑いで答えるものの、やはりそのかたさはぬぐえないか・・・。そして、大石の運転する車は高津戸地区に入ります。今やすっかり寂れてしまったその村で、大石達は途中入江の運転する車に遭遇。急患が出たためここを訪れたと話す入江ですが、何やら気になることがあると言う事も口にします。そして・・・。作業服の男達、そして入江・・・よく考えると鬼隠し編のラストにも登場してましたが、ここに来てようやく繋がりました。ところで、車中での大石と赤坂の会話。大石は「大丈夫ですよ同僚にも雛見沢地区に行くと伝えてますから」と言いますが実際はどうなのでしょう?功をあせっているのか、単独捜査の多い彼が同僚にそんな事を話すはずがないと思いますね。ましてや赤坂がここに来た時点てデカイ事件になると睨んでいるわけですし、あの時大石がやられていたら赤坂の命も危なかったでしょうね。

犯人の発砲により傷を負った赤坂。幸い致命傷には至らず、今は大石との会話も出来る状態にまで回復。しかし、犯人は取り逃がし、さらに雛見沢ダム計画を凍結すると言う発表を行ったことを大石の口から聞かされます。

つまりは、犯人を孫を人質にしての交渉が行われ取引は成立したと言う事ですね。結局、赤坂達が大臣の孫を救出しなくても何れは解放されていたと言うことになります。大石は、「この事件には我々が考えている以上の力が動いているかもしれない」と話します。あの時、赤坂達を襲った連中はどう見ても素人ではなく訓練された人間達だったと・・・。プロの組織が関っているとなると一体どこが?一番考えられるのは、園崎家でしょうか。裏の組織の連中とも顔がきくだろうし、当主の口ぶりからしてもその可能性は高いですね。

病院の公衆電話、外の公衆電話はどれも回線が切断されていました。この当時は携帯なんてものが普及してなかったですから、不便なものです。特によそ者である赤坂の場合、外界との連絡手段は電話に頼るしかないですからこれが使えないとなると、孤立したも同然です。周りは彼に悪意を持った連中ばかり、一種のクローズド・サークルでしょうか?

赤坂が困っているところへ声をかけてきたのが、梨花。この少女意味深なことを言います、「かけても赤坂が悲しくなるだけなので・・・」と言うセリフ。電話の線を切ったのは梨花でしょうが、何とも恐ろしいセリフです。赤坂の奥さんに何事もなければいのですが・・・。

今日は綿流しの日。梨花に連れられて神社へと足を運ぶ赤坂ですが、この時の祭りはただ大人達が寄り合って酒を飲んで騒ぐだけでとても祭りとは言えないものでした。つまらない祭りと話す梨花は、赤坂を雛見沢が一望出来るあの場所へと連れて行きます。

そこでの梨花の言葉はとても重要だと思えるものでした。まず、「後何年かすると私は殺されるの・・・これは決まっていること」と言うセリフ。確かにこの先数年後に梨花は殺されました。しかし、なぜそれを予知できるのか?それこそ超人的な能力予知能力の類なのか、それとも殺される運命であることを誰かに聞かされていたのか・・・謎は深まります。そして、最後のセリフ「これを伝えても何も変わらないかもれないけど、でも水面に写った死と言う月をかき消すためなら、小石を投じることもあるかもしれない・・・」、詩人だなあと感心してまいましたが、これは明らかに赤坂に救いを求めているセリフですね。例え、抗えない運命だとしても少しの可能性(この場合赤坂)にかけてみるのもアリだと。梨花にとりついた何者かの声。決して悪意のある存在ではなく、梨花を守ろうとしている意志があるように思えます。だから、以前にも赤坂に及ぶであろう危険を知らせたのだと思います。それは、梨花が赤坂に好意を抱いているのを知っているからでしょう・・・。

数年後、大石との再会を果たした赤坂。大石は、定年後母親の郷里にあたる札幌に引っ越していたのです。大石の定年後と言う事は、圭一の事件よりさらに後と言うことになりますかね。ちなみに奥さんはやはり死んでいました、綿流しの夜です。あの時の梨花のセリフはやはり意味のあるものでした。階段を踏み外したと言うことらしいのですが、真相は闇の中・・・。しかし、娘さんが無事であったのは何よりです。二人は旅館へ・・・。そこでの会話、大石の話しによると雛見沢は自然災害により全滅。梨花も誰かに殺されたそうです。つまり、これは祟り殺し編の結末と同じですね。

梨花は綿流しのあの夜、全ての怪死事件を赤坂に予言していたのです。やはり、予想通り最初から決められていたシナリオと言う事ですか。しかし、殺され方まで事細かく決められていたと言うのには驚きました。そして、赤坂に救いも求めていました。あの時その信号に気付かなかった赤坂は、今もそのことを悔やんでいます。最後の梨花の言葉「死にたくない・・・」は私の頭の中で今も永久ループしています。救えなかった赤坂を責められるのか?と問われると何も言えないでしょう。しかし、私はふと思いました。赤坂の奥さんが死んだのは、梨花を救えない彼への罰だったのではないかと・・・。

ひぐらしのなく頃にコミックアンソロジー 迷放し編

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